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しるし(詩集)

前向きに生える髪

作者: さゆみ
掲載日:2013/06/16

彼女の長い髪は栄養が行き届いていて痛みを知らず

吸い込まれそうな星空みたいに漆黒に輝いていた


だから信じていた人に突然捨てられても

毎日一緒にいた友達が離れて行っても

大好きだったバレー部にいられなくなっても

こんな弱小な世界にさえ省られても

奇特な髪は黒々とふさふさと長く伸び続けた


彼女の心と裏腹に

彼女の髪は前向きに生えていた

前向きに生える髪は

顔に覆い被さり顔を隠すことが出来る


彼女の髪は隠れ蓑になった

生きることを放棄するために

喜怒哀楽全部を隠してみた

必要とされないモノや愛されないモノは

全部隠した


彼女の髪は命の灯を守るのに精一杯だった

やがて彼女の髪の中の一本が色素を無くした

それならば

彼女は自ら黒色を捨てた

さまざまな髪色に変わり続けることにした


艶も栄養もなくなって

自慢の髪はスカスカになった

黒々とした光沢のある髪にはもう戻れない

でも今 金髪の彼女は笑っている


彼女の髪はいつの間にか

下向きに生えるようになっていた

もう顔は隠れない

彼女は下向きな髪と共に

色を変えながら生きている





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― 新着の感想 ―
[一言] 題名を見たとき、一瞬なぜか笑ってしまいました。 でもぜんぜん内容がタイトルの面白さとは違ったものでした。 読み終わると、その内容とタイトルが一致し、少女の内面をよく表してるなあと感心しま…
2013/06/18 15:16 退会済み
管理
[一言] ドキッ( ̄▽ ̄;) さゆみ様、もしや私の事を書かれたのでは? [壁]_-)チラッ! 何処から見られてたのですか? て、言うぐらいビンゴな作品でした(≧∇≦) ありがとうございました♪
2013/06/17 20:29 退会済み
管理
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