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折檻。

「シンデレラ。今日は何の日かわかるかしら?」


おっとりとした口調で、しかしどこか迫力のある微笑みを称えた長女であるマリアお姉様。今日はうぐいす色のドレスなんですね、とてもお似合いですー…と言いかけてやめた。

こういうときはとぼけてはいけない。穏やかな人ほど怒ると怖いのだ。


「はいお姉様。今日はお城で舞踏会がございます…」


「そうね。ではケイティ?」

「はいマリアお姉様。」

「どうやら未婚の、かつ婚約者のいない、年頃の女の子が招待されているのよね?」


二人のお姉様は、私と血が繋がっていない。

私は実母譲りの金髪、姉達は落ち着いた栗色の髪をしている。マリアお姉様は継母譲りのストレートヘア、ケイティお姉様は実父譲りのきついウェーブヘア。

私の父と継母が再婚し、継母の連れ子であったマリアお姉様とケイティお姉様は私のお姉様になった。

両親の再婚後、マリアお姉様は結婚。

今は家を出て旦那様とラブラブらしい。

ラブラブ…だと言うのに、頻繁にうちに帰ってきては私やケイティお姉様を構い倒す。

おっとりとしているが怒ると怖いので、地雷を踏まないように気を付けなければならない。


「ええ。ーー当然シンデレラと私も。」

「あらあら…ーーーそう、なの、ねぇー…?」


ケイティお姉様はおっとりとしたマリアお姉様とは対称的にきびきびとしている。

年下の彼氏と上手くいっているようで、婚約するべく叱咤激励して彼に仕事を頑張らせているらしい。時々ツンデレなところはあるが、愛情表現はしっかりしているので特に誤解もなく友人も多い。

二人のお姉様や両親はとても良い人。

今までの人生は色々あったけど、まぁまぁなんとか幸せに暮らしている。



難点を言うのであればーーー



「まぁまぁシンデレラ。お話の最中に上の空ではいけませんよ」

「大体あなたは事の重要性がわかっているのかしら。」


「「これはチャンスなのよ!!!」」


この姉達の私を結婚させようと必死なところだろうか。

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