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第8話《1日目》その8



 「でも相沢くんは本当に凄いと思います。私の莉人くんへの思いを聞きながら、莉人くんの白河さんへの思いも聞いていて……、それに絶対私が莉人くんの事好きだって本人に言わないでって言った約束もちゃんと守ってくれたし、莉人くんがこの世に居なかったら間違いなく惚れてました」

 「あはは、何だソレ? まぁ俺は口が堅くて有名だからな! 言うなって言ったら墓場まで持ってくし!」



 そういうトコだよ! コイツは一人一人に対してちゃんと向き合ってくれて余計な事はせずに話を聞いてくれる。改めて敵わないと思うよ。



 「だから今までの恩返しと言うか、……相沢くんの事も私、応援したいんです! 何か力になれる事はありますか?」



 すると相沢は笑って未来乃の肩をポンと叩くと、



 「あははは、無い無い! 麻倉は俺の心配なんかしてる場合じゃないだろ? やっと嶺井と知り合えてこれからお前の頑張り次第でなんとかなるかも知れないんだからさ。んー、今までは板挟み、つーか中立な立場でいたいと思ってたけどさ、これからは嶺井に遠慮しないで麻倉を全力で応援するぜ!」



 そう言って未来乃とグータッチをして俺を見ながらニヤリと笑った。



 「聞きましたか、莉人くん! 私に心強い援軍が誕生しましたよ! まさに『鬼に金棒』です! 莉人くんが堕ちるのも時間の問題ってヤツです!」

 「な、何言ってんだ相沢っ! 俺は今日フラれたばかりなんだぞ? それに未来乃とはさっき友達になったばかりでまだ何も知らないし! いくら二人が結託したって無理なものは無理だ!」


 「そんな悠長な事言っててもいーのか? お前麻倉の事本当に何も知らないんだな?」

 「そーなんです! 言ってやって下さい相沢くん、私、隣の席でずっと莉人くんの事見てたのに認知すらされてなかったんですよ!」



 相沢は信じられないと言った顔で俺を見て、



 「マジかよ……? これでも麻倉はクラスで一番人気だし、ミスコンでも学年二位なんだぞ! 当然クラスの男子も何人か狙ってるし、入学してから告られてるのも一桁じゃないんだからな?」

 「でも安心して下さい。『私、好きな人が居るので無理です』って言って全部断ってるので!」

 


 あぁ、そーだった。白河ばっかり見ていたが、バニーガールの彼女は未来乃だったんだ! 

 最初に見たのがボロ泣きした顔だったからそっちに気を取られていたけど、誰がどー見ても可愛いもんな。そりゃ告られるだろ?



 「見たか麻倉今の顔? ちょっと焦ってるぜコイツ!」

 「えっ、ホントですか? 流石親友です、私には全然分かりませんでした」


 「焦ってねーし! そんだけ告って来るヤツが居るならその中で良さそうなのと付き合えばいーだろ? 俺なんかに構わないでさ」



 するとみるみる未来乃の顔が曇っていき、



 「どーしてそーゆー事言えるんですか? 莉人くんだって白河さんしか見えて無かったんだから私の気持ち分かりますよね? 流石に今の言葉はマイナスポイントです」

 「だよなー! 今のは酷いぞ、『オマエが言うか?』って感じだよな? おい嶺井、麻倉に謝って頭位撫でてやれよ、その位やらないと俺だって許さないからな!」



 未来乃は俺の顔を見た後、何も言わずに頭を俺に向けて下げた。撫でろって事だよな?



 「そうだな、今のは確かに俺が悪かった。自分の事を棚に上げて配慮が足りなかった。未来乃、ゴメン」



 そう言って頭を優しく撫でた。くーっ恥ずかしいな、相沢はニヤニヤしながら見ているし。



 「私、自分が悪いと思ったらちゃんと謝れるの凄いと思います。おめでとうございます! 今のでマイナスポイントはチャラになりました。ちなみにマイナスポイントが十ポイントに達すると友達解消になりますので注意して下さいね」



 俺の目を見て真顔で言って来た。

 そうなんだ。ただ好き好き言うんじゃ無くて駄目な事はちゃんと駄目なんだな。これからはもっと未来乃の気持ちに寄り添っていかないと。


 

 「あっ、言い忘れましたが、好き好きポイントも二人合わせて十ポイント貯まると自動的に私達恋人になりますので! ちなみに莉人くんは多く見積もって現在二ポイント、プラス初回特典の二ポイントを合わせて四ポイント、私はマックスの五ポイントです!」

 「待て待て! リーチじゃないか? 俺はまだ知り合ったばかりで未来乃の事何も知らないからゼロポイントだ!」


 「ガーン! ……聞きましたか相沢くん? ミスコンでのバニーの格好は覚えていたのに顔は覚えてない私の評価はゼロポイントだそうです。せめて体で一ポイント欲しい所でした」

 「お前酷いヤツだったんだな、今俺の中でマイナス九ポイントだわ!」


 「しょうがないだろっ! あの時はその、……白河のメイド姿に見惚れていて……、ホントゴメン!!」

 「あーっ、ソレ言っちゃいましたね! 私の好き好きポイントが二ポイント減りましたよ、どーしてくれるんですか?」


 「あーっ、もう二人がかりでなんなんだーっ! 全部俺が悪かった! 未来乃には好き好きポイント一つあげるし、相沢は、……頭撫でればいーだろ、ホラ、頭出せよ!」



 あー、この先二人に揶揄われる未来しか見えないんだが?

 

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