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1 青の夢

青い海のナギの掌編、潮のゆりかごをスタートします。


時はまちまちで、青とナギが小学生だったり、結婚してからだったりします。






「青くんには、都会で生活したいとか夢がなかったの?」


 秋の砂浜で、航太と櫂が遊んでいるのを遠目で見ながらナギが聞いた。


「都会か。ゴンたちは行っちゃったよな。でも俺は…」

 青は水平線を見ながら、

「漁師になったら、またナギに会えるんじゃないかと思ってた。まあ、漁師になりたかったのは父ちゃんのこともあるけど。」


「青くんはお父さんの背中を追いかけたんだね」


「そう。それに、ナギも俺のそばにいたのに、あの頃は全く気づかなかった。ナギは海の女神になったと思い込んでいたからな」

 青はシートの側に落ちていた枝木を拾って砂をかいた。


「ナギはどうなんだ。こんな田舎で良かったのか?」

「うん。私にとっては、海から人間界にきたということは外国で暮らしているようなものだもの。村の自然がとってもきれい。海にはない景色だわ」


「そっか。そう思っていてくれたなんて嬉しいよ。俺は父ちゃんを小学二年の時に亡くして母ちゃんと2人暮らしだし、それからお前と出会って、何だか、頭の中がナギのことばかりだったし、航太や櫂とこの家族で幸せになることかな」


 ナギは、照れたが青の真っ直ぐなもの言いに、心が温かくなった。



「父ちゃん、母ちゃん、きて、きて!」

 航太と櫂が2人を呼んでいる。


 青とナギは顔を見合わせ、2人の息子たちのところへ急いだ。


 航太と櫂は、波打ち際に、砂で防波堤を作っていた。


 その砂の防波堤は、波を入らせようとはしなかった。



読んでいただき、ありがとうございます。


この掌編は、シーンを切り取った形になります。


またAIと共作ですが、


この章は私が書きました。

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