入学式と私①
ここら辺はまだ、桜並木が満開になっていないのが少し寂しくみえてしまう。
そんな、桜並木を歩いて登校してきたはいいけど
「今日、午前中は入学式のため休みって言ったよな?」
「は、はい。っ聞きました。なんなら葵からも聞きました」
「なら、なんでここにいるんだ?」
「あーいやですね。体が勝手に・・・なんて」
「お前ってやつは・・・まあいい。せっかくだから葵の晴れ姿でも見ていくか?」」
「え?!いいいの?!先生やさしー!」
「今回だけ特別だぞ。ただし、うえで静かにしていることいいな!」
「はい!」
「よし、それじゃ私はに入学式の準備をしてくる」
「はい!始まるまで部室にいまー-す」
いつもは厳しい梨花先生も今日ばかしは、少し優しい
「新一年生にこわくないよって印象つけかな?」
そんなこんな30分ほど部室でゴロゴロしていると、部室のドアが開いた
「なんでいるの?」
「えへへ、体がかってに」
「はあ、いくらね」
「や、やめて!もう先生にさんざん怒られたから」
「いくらね、頭が1年生だからって入学式からやり直さなくても・・・」
「ひ!ひどい!流石に言いすぎだよ!」
「ふはは。冗談。ごめんね」
むー!なんて頬を膨らませている私を笑いながら、葵は手元の時計を確認して
「あ、もう時間だ。行ってくるね」
そういいながら軽い足取りで部室を出ていった
「行ってらっしゃー」
部室に残った私は、横になりながら
「少し、楽しそうじゃん」
今から、一時間後が少し楽しみになった。