地宮04年5月3日(水)
昨日から今日の朝までウメコとアニメを見ていた。眠い。だが、サヤさんが起きて来る前に野菜を準備して、小屋の床は閉じて置かないといけない。小屋を片付けていると、床下から触手が伸びてきて野菜を小屋の棚に並べ始めた。キモっ。
触手は野菜の準備を終えると床を閉じた。俺も小屋の片付けを終えると、小屋の外に出た。小屋の外は調度日の出の時間で、朝日が眩しい。
「いい天気だ。気温も大分暖かくなってきたな。」
大きく伸びをしていると、家からサヤさんが出てきた。
「おはようございます!昨日はこちらに泊まったんですか?」
「おはよう。そうなんだ。色々整備していたら思いのほか時間を食っちゃってね。そのまま泊まることにしたんだ。」
「小屋は寒くなかったですか?言ってくれれば家に入って貰えたのに。」
「いやいや、女性の家に上がりこもうなんて思わないよ。」
「ここはカズキさんの家みたいなものじゃないですか。私はカズキさんならいいですよ。」
おいおい。カズキさんならいいですよって、エッチしてもいいですよってことですか?それともただ単に家に泊まってもいいですよってことですか?おじさん勘違いしちゃうよ。
「サヤさんの迷惑でないなら、今後も小屋に寝泊りさせて欲しい。今までは実家に送り迎えして貰っていたけど、こっちに泊まれるなら別に向こうに帰る必要は無いんだ。小屋で生活してもいいかな?」
「もちろん、ここは全部カズキさんが用意してくれた場所なのでいいですよ。なんなら家で一緒に住みませんか?」
同棲?同棲しちゃうの?もうそういう事だよね?
「と、とりあえず小屋に泊まらせてください。」
「はい。分かりました。」
「それじゃあとりあえず野菜の出荷だね。車に積み込むの手伝うよ。」
朝からサヤさんにはドキドキさせられっぱなしだった。小屋の前で話していたから、どうやらサヤさんとの会話はウメコにも聞こえていたらしく、後でヘタレと言われしまった。