波のしじまに
停滞している。
何をするべきかは分かっている。何がいけなかったのかも分かっている。次からどうするべきなのかも分かっている。
停滞している。
後ろばかりを見ていてもどうしようもない。後悔しても今は変わらない。今を変えようともがいても、空回りばかりしている。
停滞している。
他人と自分を比較しては、ため息ばかり吐いている。自分に無いものを今すぐに手に入れたいと駄々をこねている。そのために必要な努力から目を背け続けている。
停滞している。
下を向いても虚しいだけ。欲しいものが手に入らないことがあまりにも当たり前のことなのだと突きつけられて、よりいっそう悲しくなる。今あるものに満足することが出来るようになれば、楽になるのだろうか。
停滞している。
前だけを向いて生きることも、今に絶望して死ぬことも出来ないでいる。僕はただ、この場所にずっと停滞している。
過去と未来とに囚われて、一歩も踏み出せないでいる。




