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新たな敵

遅くなってすみません!最近忙しいのでまた投稿遅くなると思いますが、明日は投稿する予定です!

「え?」


 声がした方に目をやるとそこにはピンク色の可愛らしい髪と瞳を持った、いかにも守ってあげたくなる風な容姿の女の子が立っていたわ。


「だからぁ、私も手伝ってあげようかって言ってんのぉ。」


 少し苛つく話し方をしているわ。でもそんなことより・・・


「・・・何のことよ。」


「ふふ、誤魔化せないわよぉ、このエミリちゃんの前ではね!」


 そう言うと彼女、エミリはウインクをする。・・・正直この人は痛いと思うわ。でも今は少しでも味方が欲しい。それに、


「エミリって、エミリ・スタピューレ?」


「そうよ。エミリって呼んでもいいわよ。あなたとは仲良くなれそうだもの。」


 本当にこの人はスタピューレ家の子なのね。この家は公爵家なの。つまりこの子を味方にすれば、権力的にもあの女に対抗しやすくなるわ。それにこの家の者は特殊で、魔力が低く、属性魔法が使えない代わりに、感情操作魔法が使える。昔から恐れられていたの。


「そうね・・・ぜひ味方になってもらいたいわ。」


「やった!一緒にあの女を倒しましょ!」


「ええ、そうね。」


 私たちは握手をする。私は一応侯爵家だから、別にエミリと仲が良くても不思議じゃないわ。それにこの子が私を仲間にしたのはもう一つ理由があるだろうしね。


「私たち、協力したらぁ、強いと思うのよ。」


「ええ、そうね。」


「あなたなら私の魔法の弱点をカバーできるでしょう?」


「できるわよ。やっぱりそれが目的だったのね。」


「うふふ。じゃあ今日は作戦を考えて、明日の朝に実行しましょう!」


「分かったわ。」


 こうして私とエミリは放課後、食堂で作戦会議をした。




「ただいまー。・・・え?」


「おかえりールミアー。」


 また驚いてしまった。だって、朝自分で習得に一ヶ月かかるって言ったじゃない。でも目の前に広がるのは・・・・


「ね!ルミア!綺麗でしょー?」


「ええ、とっても綺麗ね。」


 虹・・・光魔法が使える証拠だ。これが使えれば他の光魔法の習得も簡単になるんだけど・・・


「ねえ、早くない?」


「え、そう?光をつける魔法の三倍くらいかかったよ?」


 と言いながらリュカは部屋中に虹を出す。・・・綺麗通り越して色彩の暴力になってる。目がぁ・・・


「普通は十倍はかかるし、リュカの場合元の数値が小さすぎるのよ。勉強はしたの?」


「うん、したよ?っていうか暇だったから少し進めといた!」


「・・・ほんとに?」


「うん!ほら。」


 そう言うとリュカは教科書を見せる。十ページも進んでる。早くない?しかも一年が毎年苦戦するという単元もちゃっかり入ってる。


「リュカ・・・」


「何?」


「あなた、天才なの?」


 リュカは少し笑ってから言う。


「まっさかー!ちょっと事情があるんだよー言えないけどねー。」


「そう・・・この調子なら来年に入学できるわよ。」


「やった!」


 素直に喜ぶリュカが可愛くてまた撫でてしまった。でもこの感触に少し覚えがあるのよね。思い出せないのだけれど。


 リュカの勉強に間違えがないか確認してから新しい魔法を教える。・・・一日単位で魔法覚えてくのだろう。


 そして私は寝る。前世から寝ることが一番好きだった。徹夜とか絶対無理だからね。

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