20 対策会議
「ドン!セオさん!ヘッドさん!髭じい!ど〜〜うしましょう!?スラムの住人ってバレちゃいましたよ。」
「あん?何がどうなってそうなった?」
「マヌケないとこがやらかしてくれたんですよ!あんなのがいとこなんて信じらんない!」
「ほう!お前さんがそんなに憤るなど、よほど腹に据えかねているんじゃな?」
「そーですよ!おかげでクラスはおろか、仲良くしてた寮の相部屋の子にまで口聞いて貰えなくなったんだよ!?割と辛いんだからね!スラムがそんなに悪いかチクショー!」
「口が悪ぃな!んなもんだぜ。外の人間の反応なんかよ。」
「そーかもしれませんけどー!やっばり納得いきませんよ!それに退学になるかもしれないって!酷いですよそんなの…」
「…分かった、俺が全員始末してくる。もう心配はいらない。」
「ちょっと待て!お前はホントにやりそうで怖い!」
「駄目なのか?猫仲間を苛める奴は許さない。」
「セオさ〜ん!ありがとう同士よ!でも大丈夫だよ!なんとか穏便に片付けよう。」
セオさんのおかげでちょっと頭を冷やせたな。セオさんに抱きついてハグしてるから体はポカポカ温かいけどね。
「ぷっ…!お前らいつの間にそんなに仲良くなったんだよ!笑えるわ〜!」
「前からだよね〜セオさん!」
「そうだな、クオルフ。」
「おら!お前らいい加減離れろ!よからぬ噂が立つかもしんねぇだろ!」
ペイって引き剥がされて何故かドンの膝の上に乗せられてしまった。ちょっとドンは私の事子ども扱いし過ぎだと思う!もう10歳だぞ!そしてドンとはよからぬ噂が立っても良いのか!
「俺はガキと一緒に居たところで隠し子かなんかだと思われるだけだよ!俺がケツのデカい女が好きなのは有名な話だ。」
んな情報いらんわ!
「それで、どうするつもりじゃ?何か策は思いついておるのかの?」
髭じいグッドタイミング!ぐだぐたになりかけてた場を鎮めてくれたよ。
「んー、ちなみに皆さんのコネとか賄賂とかで何とかする事ってできます?」
「まあ出来る事には出来るが…オススメはできんのう。無理に上を抑えた所で噂は消えんどころかますます酷い事になると思うぞ。退学を回避したいだけならそれでも構わんかもしれんが…辛いであろう。」
「デスヨネー!…それに、来年お母様のとこの子が学園に入ってくると思うとあんまり派手な事も出来ないしなー。穏便にって言うと難しいな〜!」
「なんだ、もう母親の事が分かったのか?なら助けて貰えないのか?上級貴族の子なら誰も文句を言えんだろ。多分友達も増えるぞ。」
「んな友達いらんわ!掌返しとか嫌いだし!あとお母様は今は再婚して子爵夫人になってたし、私の生存がバレると色々面倒なんですよね。もう実家の侯爵家には新しい後継者もいますし。」
「侯爵家ってお前、王族以外では一番上の爵位じゃねーか!その後継者っての消して簒奪しちまえ!…まさかそのアホ坊のいとこが後継者か?なら何の躊躇いもいらんな!」
「事故に見せかけて殺す…得意だぞ。」
「なんなら今の当主や血縁をまとめて殺っちまうか。その方が後腐れも無いだろ。」
「物騒過ぎるわ!穏便に片付けようって言ったばかりだよね!?爵位とかそんな面倒な物いらないからね!私は庶民としてテキトーに暮らしたい。」
「…まあ、それは無理な話しよのぉ。我らに関わった時点で平穏な暮らしなど到底望めまいて。」
「んなことは分かってますよ!しゃあないからもう今回は皆さんの意見は聞かない事にします!いつの間にか顔も知らない親戚が皆殺しになってそうで怖いですし〜!」
「確かに有り得るな!じゃ、頑張れよー!」
「あいあい!分かりましたよー!」




