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18 バッサリ



散々泣いて慰めて貰って、泣きやんで落ち着いた後、ナニーの息子で、私の乳母兄弟にあたるケヴィンを紹介して貰った。私と同学年だそうだ。


「初めまして、クオルフです。貴方のお母様にはとてもお世話になりました。もしよかったら、学園で何かあれば助け合う仲になりたいと思っています。」


「初めまして、ケヴィンです。母から"お嬢様"の話はよく聞いております。こちらこそよろしくお願いしますね。」


わあ、お嬢様って他の人から言われるとむっちゃ恥ずかしいんだけど!貴族の割に礼儀正しくて、好青年になりそうな感じするし、良い息子持ったんじゃないの?


「その節はごめんなさいね。私の乳母だったからナニーとあんまり会えて無かったでしょ?いつもどうしていたの?」


「僕達にも乳母がいましたのでご心配無く。身分の高いお子様にはそれなりの身分の乳母が必要ですから。」


にゃるほど?つまり、侯爵家の娘には子爵家の奥方が、子爵家の子ども達にはそれ以下の家の奥方が乳母として世話をすると?


まあともかく、これが方便でなければ、それほど恨まれて無さそうで安心したよ。



ナニーの家を出た後、まだ時間があったのでせっかくのお休みだから有意義に使おうと、もう何度目かになるある場所へ向かった。


裏口から入り、そこで椅子に座らされて髪を梳かされる。サラサラと長い金の髪に店主はいつもご満悦だ。でまあ、それから先はザクザクと髪を切っていきまする。最後に綺麗に切り揃えて貰って完了。


10マンエル頂きました!うぇーい!


ギリギリまで髪の毛を取って、今はあごくらいの長さのショートヘアになっている。サッパリしたぁ!



そのまま寮に帰ったらカトレアにむっちや驚かれた上に何故か心配された。そういえば普通の女の子は肩より長いものか。スラムだとみんな違法奴隷狩りとかに遭わないように短くしてるからな〜



って、あれ!?


翌朝、学園行ったらクラスで軽く騒ぎになったよ?え、そんなに驚くほどの事かいな?短いのも可愛いと思うけどな。


「クオルフさん。…クオルフさんっ!?その髪はどうされたのですか?」


うぉう?ケヴィンさんが訪ねて来てくれて、みんなと同じような反応をしておるよ。


「うん!切りました!かつらにするんだよ。」


「どうしたのですか?美しい髪でしたのに…」


「あ、別に失恋したとかじゃないよ?ただの小遣い稼ぎだからさ。みんなそんなに気にしなくても良いのにね。」


「そうですか…何か困った事がありましたら何でも仰ってくださいね。母から頼まれておりますので。」


「あぁ、そうなんだ。面倒かけてごめんね。何かあったらよろしくお願いします!でも今は大丈夫だよ?」


「いえ、面倒などと…あぁ、もう授業が始まってしまいますね。ではまた。」


って、別れたあと、すぐに連絡を出したみたいで、夕方に診療所から寮に帰る頃にはナニーから手紙が届いていた…


「お嬢様、髪を売ったとの事、ケヴィンから聞きとても心配しています。何か不自由していらっしゃるのですか?遠慮せずにお教えください。少しでも手助けしたいのです。

 お嬢様とお会い出来た事、奥様にお伝えした所、すぐにでもお会いしたいとの事でした。お嬢様は複雑な思いでいらっしゃるでしょうが、奥様もとても心配しておられます。考えては頂けませんか?」


うーん、何やら無茶苦茶心配させたみたいだな。医療学校に行った時の学費の足しにと思っただけなんだけど。


お母様に会うのかぁ…あれだけ会いたい、会いたいって思ってたんだけど、いざ会えるとなるとやっぱり怖いなぁ…どうしようかな。



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