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10 年齢詐称疑惑



お風呂にぼーっと浸かりながら、腑抜けたようになってしまう。


学園に行く為に、昼休みはスラムの学校を開けなくなったから、さすがに二週連続は休めないかな。今度からようやく四つの縄張り合同の授業が始められるんだから、それに水を差しちゃいけないよね。


だとしたら、次の次のお休みまで待たなきゃいけない。それまでお母様の事を知る事が出来ないのだ…


カトレアに心配されながらベッドに入ってゴロゴロする。ゴロゴロゴロゴロして、何とか気を紛らしている内にいつの間にか眠っていた。



翌朝、ご飯だけはしっかり食べて教室に向かう。今日は国語、算学、魔法学、魔法実技。と、初日と同じ時間割だ。


魔法学では今日は、魔法を使う際に一番重要なのはイメージだという事、そのイメージを固めるための物理的な知識を習った。


さらに魔法実技では授業の前半で実際に魔法によらない、自然現象の火や水や土や石や岩、風を見たり体感したりして、より理解を深めた。雷や氷に関しては、自然現象を再現するのが上手い先生が魔法で創った物を見て学んだ。


後半は、また先日のグループに分かれてやる事になったんだけど…クオルフさんはちょっと規格外過ぎて、一緒にやっていても効率が悪いだけなので。と先生に言われてグループから外されて、一人で先生付きっきりで教わる事になってしまった…解せぬ。


こないだ一回ちょいとやらかしてしまっただけだぞ!


まあ、おかげで他のメンバーに合わせる事もなく、サクサクと進むからとっても楽に授業が受けられた。



しかしまあ、次の日の剣術で問題が起こった。今日は歴史、算学、馬術、剣術だったんだけど、馬術は初めて馬に乗って、馬を引いて貰って五分ほどだけど楽しい時間を過ごせた。



んだけど…剣術の時間。今日は体力測定のような感じで、走ったり、ボールを投げたり、重い物を持ち上げてみたり、腹筋してみたりと、その尽くで私は男子の集団に入れられてやっていた。…何故なら身長が高いから…ってまたかい!


そしたら、まあ。体格差があるからそのほとんどで一番になるわけですよ。だって男子含め、学年で一番身長高いからね。それどころか二年生三年生よりも高いという…


ちなみにこの授業は学年合同なので、貴族の女の子もいるけど、相変わらず見学してます。ボール投げるくらいはやってる子もいるみたいだけどね。


で、問題は我がクラスの一人の男子。入学試験で三位のキースという商人の子だ。


彼がブチ切れた。


「ふざけるなよ!お前本当に同い年か!?嘘ついてるんじゃ無いだろうな!だから試験でも一位になれたんだろ!?」


「うーん、たとえそうだとして、そこまで問題視する事かな?病気で一年遅れて入学するような子だって当然いるだろうしさ。…それに、私はクォーターエルフだから背が高いんだと思うし、別にそういう遺伝が無くても人より背が高かったりする事はあるよ?それでどうこう言ってたら、もうどうしようも無いじゃん。」


「それはっ……!そうかも、しれないけど…」


「はい!二人とも、そこまでですよ。」


あ、先生の仲裁が入ったぞよ。


「…お騒がせしてすみませんでした。」


キースもそこでようやく周りの状況に気がついたようで、ペコリと頭を下げて謝った。…なんだ、案外素直じゃん。


「お二人は授業が終わった後に少し残って下さい。何があったのか事情が聞きたいです。申し訳ありませんがクオルフさんもお付き合い下さい。」


「分かりました。」


手短にお願いします。とは言えなかったけど、診療所に遅れずに行く為に早く終わるといいな。



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