40 孤児院
前話からの区切り方失敗して超短いです。
夕方になって、仕事が終わり、一度家に帰ってからハンス兄とゼムと一緒に街の孤児院に向かう。
裏口の戸を叩き、出て来た修道士にぺこりと頭を下げた。
「南の子どもの家の管理人ハンスです。今日は赤ん坊を引き取って欲しくて来ました。この赤ん坊は親に売られそうになって、兄に連れられて逃げて来たそうです。どうかよろしくお願いします。」
「…ふむ。良いでしょう。預かります。」
修道士はエルーとココを見て頷いた。エルーがココの頭をふわっと撫でて涙を堪えるように笑いかけてココを修道士に渡した。
「…妹の名前はココといいます。……どうか、妹を、ココをよろしくお願いします!」
「分かりました。…妹に差し入れがしたければ管理人を通して持って来なさい。」
「はい…あの、これ!木彫りのウサギです。ちょっと不細工だけど…ココがもうちょっと大っきくなったら渡してください。」
いつの間に作っていたのか、エルーの手には一生懸命作った事が分かる可愛らしい小さなウサギの置物があった。
「渡しましょう。…それでは。」
裏口の戸が閉められ、ココの姿が見えなくなるのを目で追いかけ、引き止めたくなるのをぐっと堪えている様子のエルーの肩を叩いて皆で家路につく。
道中しんみりして、家についたら改めて新しい子どもの家の住人、兄弟としてエルーは紹介を受けた。




