14 髭じい
今回ちょっと短いです。前回長かったので帳尻合わせって事でお許しを。
「そろそろ帰るか。」
「そうだな」
「じゃ、仕事がんばれよー」
「うん!さよなら〜またねー!」
手ぶんぶん振って見送って、皆を誘導して早めに帰らせた後、髭じいに駆けよる。あらかじめ色々理由をつけて髭じいには残ってもらった。
「ねえ!髭じい大丈夫?絶対大丈夫じゃないよね!?」
「…大丈夫じゃ。さっきは助かった。あの後気づかれぬ様、さり気なくかばってくれたじゃろう。儂はもう落ち着いたから仕事に戻りなさい。」
「髭じい!そんな事言って!髭じいは良くても私が心配なんですよ!それに患者さんを診るのが仕事です!良いからこっち来て座って下さい。」
顔色も悪いし、呼吸だって辛そうなのに何を言ってるんだか!
「…分かった。仕方ないのぅ。世話焼きの治癒士に診てもらうとするか。」
どっこいせ。と、座ってくれたので診察室で診る。
とはいえ、聴診器あてて、脈測るくらいしかできないんだけど。…それも素人判断だし。
「うーん…?多分心臓が悪いんですかね。脈が乱れてます。まあ、主治医に診てもらって詳しい事は分かってるんでしょうし取り敢えず私ができる事しておきますね。」
「除菌ギフトでもかけてくれるのかの。」
「多分菌が原因じゃ無いとは思うんですけど、一応念の為。それくらいしかできる事無いので。」
あはは。苦笑いながらギフトをかける。
…うん。さすがはギャングのボス。綺麗にしてるわ。ほぼ時間かからずに除菌・除去出来た。
て、ことはまぁ…
「やっぱり原因は菌じゃ無いですね。…残念です。治せたら良かったのに。」
「気にする事は無い。どのみちもう歳じゃしの。」
ふぉっふぉっふぉ。…なんて、わざと年寄り臭く笑ってしょんぼりしてる私を慰めてくれる。
…しっかりしなきゃ!私が励まされてどうするの!
「髭じい…辛かったら休んでいいんだよ。ギャングの頭は大事なお仕事だけど、誰かに任せてドーンと構えてるのも貫禄があって良いんじゃないかな…」
「お主は本当に面白い事を言うのぉ。…ドンは良い目を持っておる様じゃ。」
「髭じい辛いの?涙目だよ?」
うるうるしてるよ?こりゃ人呼んだ方がいいか?
「…いや。大丈夫じゃ。これ以上心配させるのも何じゃし、そろそろ帰るかの。」
「帰る元気ある?とりあえず部下の人呼んでくるね。確か外で待たせてたはずよね?」
外に出て、髭じいの事情を知ってるか分かんなかったから髭じいが呼んでる。ってだけ伝えて来てもらって、そのまま髭じい支えて帰ってった。
…良かった。身近な人はちゃんと具合悪いって知ってるのね
髭じい、ちゃんと休んで安静にしててくれるといいけど。




