10 仲良しギャングさん
ボスじゃねぇ、ドンだよ…
誤字修正しました。
「いらっしゃい!…入墨?ダメダメ!うちは診療所だよ!そういうのはやってないの!そもそも五歳児にできるとでも?ほら、帰った帰った!」
おはよー。今日も元気にお仕事中だよ〜。
依頼なんてこんなのばっかだけどね。は〜〜あ。
「よう、嬢ちゃん!苦戦してるみたいじゃねえか。」
「あ、ドン!今日はどうしたんですか?珍しいですね。」
普段診療所になんて来ないのに。
あれ?よく見たら…
「ああ…それがな」
「よう!水の娘!元気してたか?今日はな、」
「おめぇが提案したって言う客寄せについての会議を開こうってんだ!」
こりゃまた、見事にドン・西・東の順でセリフを奪い合いましたね〜
「あはは。それなら今日はケンカは無しですよ。前向きなお話し合いをされに来たんでしょう?」
「「「むぅ……………!」」」
ちょっとばかし言い合いになりそうだった所に釘を指してやったら図星だったからか揃って小さく唸り声をあげた。…可愛い。
「それじゃ良い結果を期待してますね。」
いってらっしゃい。って、ひらひら手降って見送ってあげたら『きょとん』と怪訝そうな顔をされた。
「何言ってんだ?もちろんお前も行くんだぞ。提案者だろうが。」
「え、ええーーーーっ!?なんですかそれは!聞いてませんよ!面倒事に巻き込まないでくださいよぉ…!」
ドン…まじですか………
でもこの流れ、あれですよね。変えられないんすよね。ギャングの間ではもう決定事項とかそんな奴ですよね!?
「察しがいいな?その通りだ!というか、こういう流れになるのは当然だろ。むしろなぜ予測出来なかった…いい加減俺達に慣れろ!」
きっぱりと言い切りやがってぇ〜
「分っかりましたよ〜!行きゃ〜いいんでしょ、行きゃ〜!まったくもー」
「はいはい。素直でよろしい。お前らも行くぞ〜」
「ぷっ!お前らの掛け合いはおもしれぇな!」
「あぁ!同感だぜ!ぷくく…」
黙って観察してた西と東の二人が思わずといった様子で吹き出した。私達にとってはいつもの流れなんだけどな〜
そんなにおもしろいか。
「むぅ〜!あなた達まで笑ってー!もー!馬鹿にしないでくださいよ〜」
「馬鹿にしてるわけじゃ無いさ!なぁ東の。」
「ああ!その通りさ!ぷははははははっ!」
「んもーぅ!」
「まあまあ、気にすんなって!」
バンバン
肩を強めに叩かれてイタタと言いながら並んで、二階の会議室を目指す三人のギャング頭と一人の幼女。
それはとても不思議な光景だったが見るものは一人としていなかった。
だって、ドン達を見てすぐに患者も客も逃げてしまったから。本当に蜘蛛の子を散らすようだった…




