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ケッペキショーの珍道中  作者: 朱華
新章 夏休み明け(仮)
142/142

7 第二王子

短いです




「面倒な事になったな」


「王子に弱みを握られたか……諦めろ!」


「俺の妹に手を出すなんて許せない」


「そうなんだよ〜ドン!ヘッドひどい!セオさんはありがとう」


 さっそく診療所に集まってもらったドン、ヘッドさん、セオさん。急な事だったので髭じいは来られなかったけど、代理で髭じいの部下で幹部の人が来てくれた。


 なんとなくそうだと思ってたけど、髭じいの後継者としてこれから髭じいの都合が悪い時に代わりにギャング会議に出席するみたい。


「だがヘッドの言う通り今回は諦めるしかないんじゃないか?」


「もう、ドンまで〜!権力闘争に巻き込まれるのは嫌だよー!」


「第二王子も諦めの悪い。腹違いでもなければ長子が継ぐのが一番でしょう。第一王子はパッとしないが愚鈍というほどでもない」


 そう評する髭じいの後継者ブレイン。第一王子がどんな人かなんて知らないけど、暴君だとか愚鈍すぎて傀儡になっているとかじゃないなら良いと私も思うよ。王位継承争いなんて国民にとっては迷惑でしかないし。


「だがまあ、婚約者候補として見せつけるにはお前はちょうど良いんだよな。それを弱みを握って利用すべきときにそれができるのは優秀なんだろうが。分の悪い賭けに出るより今は従順なふりをして、王弟として虎視眈々と機会を待った方が賢くはあるな」


「そういう風に説得したら納得してくれるかな?」


「これまで争ってきて今さら態度を翻させるのは難しい……」


「だな。水っ娘の乳兄弟をパートナーにして先約があるからと断れないのか?」


 おっと、ヘッドから名案が出た。それなら角も立たないしうまいこと断れるか。生徒会長も先約を断ってでもパートナーになれなんて言わないと思うし。


「これが最後の機会だから、なりふり構わないかもしれない。子爵家程度に圧力をかけるのは容易でしょう」


「それは困る!ケヴィンやナニーに迷惑はかけられないよ。元はといえば私が見られたのが悪いんだし。もうしょうがない!誘いを受けるよ」


「何かあったらすぐ相談しろよ。嫉妬からくる嫌がらせの類もあるだろうからできるだけ一人にならないようにしろ」


「女の嫉妬は怖いからなー」


「第一王子派からの妨害も考えられます」


「その場合は暗殺の危険もあるかもしれない」


「ちょっと!みんなして怖いこと言わないでよ〜!」


 嫌な予想しかできないんだけど。これからどうなるんだろう……





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