表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

四つ目の話!

「えい」


寝起きとは思えない美しさの鈴木さんは、ひょいとその場に立ち上がって近くにあった緑色の貝殻を蹴った。


「ふひょー」


続いてもう1個、今度は少し大きめの赤い貝殻を蹴る。


「どもー」


次々と鈴木さんは貝殻を蹴る。

そして、次々と貝殻の中から棒読みの声が聞こえた。

「ふひょー」だか「どもー」だか知らないが、まったくもって感情がこもっていない。


「チッ」


何にご機嫌を損ねたのか鈴木さん、あたり構わず貝殻を蹴散らします。


「いえーあ」

「ひゃっほー」

「じゃじゃじゃーん」

「へいへいほー」


声は聞こえるものの、外見は普通の貝殻と変わらない。どんな生物だろうと手に取ってみた。

ひっくり返すとクリーム色の短いよっつの足がばたばたと暴れていた。

ちょいちょいと触ってやると中にしまってしまう。

小さい頃に読んだ図鑑に乗っていた「ヤドカリ」に似ていなくもない。きっと長いを経て進化したなにかなのかな。

…というかヤドカリがついに人間の言語を…?!


「おにーさんかわいーねー」


「それちょっと間違えてるよ…ははは、いうなら『おじょーさんかわいーねー』だろ?」


ヤドカリ(?)の殻をなでつつ横目で鈴木さんをみた_________と思ったら次の一瞬には僕の目の前で火花が散っていた。

右の頬には鈴木さんに蹴られたあとが。左には…


「殻刺さってるっ?!」


ヤドカリ(?)の殻が刺さっていた。

遅くなりました。

きまぐれ更新です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ