part4, epilogue
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Number:1
結局僕はテロ幇助の証拠なしとしてすぐに解放された。どうやら暴動を抑えるのに人数を割きすぎて、僕の面倒までは見切れなかったらしい。それでも僕の心はいつまでも解放されることはなかった。僕はジェーンの死の影にずっと囚われている。どこもかしこもぐるぐる巻きにされて、もうこの先解放されることはないだろうと思う。
外は相変わらず死のにおいでいっぱいで、これからもっと人が死ぬんだろうな、と僕は他人事のように考える。皮膚や髪が焦げたにおいが鼻をつき、僕の髪や服にまとわりついてくる。
解放された僕の姿を見つけ、駆け寄ってきたアリスとダンプティを、僕は拾っておいたグロックで迷うことなく撃ち抜く。ジェーンの撃たれた場所とおんなじ胸を狙って。これで少しは心が晴れるかなと思っていたけれど、その効果はさほど無いようだった。
僕は少し残念に思いながら、ぐったりと動かなくなった二人を丁寧に車に詰め込み、車を走らせる。
グロックの弾倉を確認してみると、弾はあと二発残っていた。でももうやることもやってしまったし、僕にはあと一発あれば十分だ。
僕はまたこの場所へとやってきた。ジェーンの一番好きだったこの場所に。そしてジェーンが撃たれたこの場所に。
僕はあの時からそのままになっているジェーンの隣に、アリスとダンプティ、2人の体を並べる。みんな胸にまっ赤な花を咲かせていて、まるで弔花だ、と僕は思う。
これはみんなの、そしてユートピアの葬式なのだ、と。
もうじきCISもLISも、みんな壊滅してしまうだろう。あるいはもう壊滅してしまっているのかもしれない。そうなれば敵をなくした暴動も、いずれは落ち着いていくだろう。
その後にはジェーンの望んだアルカディアが訪れるはずだけれど、誰よりもそれを望んだジェーンはもういない。アルカディアを見ないままいなくなってしまった。
僕は祈りを捧げるような格好で、三人の前に膝をつく。
さようなら。僕の最愛の人たち。
さようなら。ジェーンの憎んだユートピア。
さようなら。ジェーンの望んだアルカディア。
さようなら。隠されていた彼らのたましいに、安らぎあれ。
さようなら。
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