表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユートピア  作者: バル
28/44

part3, eutopia

Name:{**********}

Sex:{male}

Age:{32}

State:{CIS staff}

Pass:{*******-173}

Access:{writing pad}

WP state:{load encounter}

Text:{

{sub:part3,eutopia}


Number:1


 あれから何度試してみてもジェーンに回線がつながることはなかった。僕が今点検をしているこの保護システムの中にも、ジェーンはいない。本名がないから、保護システムには存在しない。

 あるいは、もうすでにどこかで死んでしまっているのかもしれない。この世界(ユートピア)を憎みすぎてしまって。あまり考えたくはないけれど。

 保護システムのどこにもエラーが出ていないことを確認し、僕は点検を終える。

 以前のような行方不明者の捜索や、恋人の浮気調査など、保護システムを使うような仕事も入らず、点検と、そのチェックリストを書き終えてしまえばほとんど待機状態だった。

 さっきまで僕と点検をしていたダンプティは、先ほどアルトゥールに何か仕事を頼まれたのだろう、他の部署へと消えていった。

 僕はまたジェーンに回線をつなげてみようとしたけれど、やはりそれはいつも通りつながらないままだった。

 だから、それは僕にとって最大の驚きだった。僕のナノチップが誰かと回線をつなぎ、その声の主はまぎれもないジェーンの物だったのだから。

 僕はジェーンと話そうとしたけれど、ジェーンはまるで僕の声なんか聞こえないかのように、そして、まるで僕と話しているのではないかのように、たんたんと、自分の言葉を切らさない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ