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高校生日記  作者: freedom
4/4

高校生日記三冊目~告白~

この物語はオリジナルです。


「おはよう、吉岡君♪」

土曜日、約束の時間午前九時、桃香との初デート。桃香が家から出てきて元気にあいさつをしてくる。だが俺は・・・・・・一睡もしていない。

昨日の夜、遠足前の子供みたいに寝付けなかった。

(最悪だ、寝付けなかった。)

なんだか心配性になった気がする。この後無事にデートが終わるか心配だ。

「おはよう、桃香。今日も元気だね。」

だが今日のデート、失敗するわけにはいかない。

「うん。私はいつでも元気だよ。さっそくだけど行こうか。早く行って早く遊びましょう。」

俺はうなずき駅へと向かう、その途中。

「あの、桃香さん?これはどうゆうわけで?」

桃香は腕を組み、密着してきた。

「いいじゃない。今日はデートなんだし。」

いつものことだが言っても離れないだろう。だが、あのだな、胸が…/////

桃香はとても上機嫌だ。腕を組むとか予想外。

数時間たち、遊園地近くの駅に降りた俺たち。都会なんて久しぶりだ。

小さい頃に動物園に来た時以来かな。

都会に並ぶ高層ビルを眺めていると

「ほら早く、行こう。都会なんて初めて。青森は田舎だからね。」

そう言いながら、桃香ははしゃいでいる。

午前十一時。桃香の希望で近くのショッピングモールに来ている。

こんなでかいとこきたことねー。

桃香はあれもこれもと選んでいるが・・・

「今買ったら遊園地で移動とかたいへんだろ。帰りに買おうよ。」

この後のことも考えていってやると、しゅんとして(うん。)と言ってくれた。

駄々こねてたらどうしようとおもった。

午後十二時半。お昼を済ませた俺たちは遊園地に入った。遊園地はショッピングモールからすぐだった。

案の定俺は桃香に連れまわされる形になった。

ジェットコースタ、お化け屋敷など遊園地の定番な乗り物を乗りまわした。

桃香の遊び心に終わりはなく同じ乗り物を二・三度繰り返した。

途中で休憩もはさみ、写真も撮りながらいろいろなところをまわった。

空もオレンジ色になったころ、観覧車に乗った。

そして俺はここで行動に出る。頂上に登った時がチャンスだ。

心はドキドキしている。

そしてついにその時が。

「も、桃香。話があるんだ。」

すごい緊張する。

「何?改まって。」

言うんだ。言わなきゃ。ここで。

「お、俺。桃香が、桃香の事が好きだ。付き合って下さい。」

ついに。ついに、言ってしまった。

俺はそのまま続ける。

「俺、桃香と出会ってからいろいろ変わった。生活が、日常が一変した。それは、全部お前のおかげだった。お前がいたから俺は勇気が出せた。お前のおかげなんだ。だからこれからもずっと俺のそばにいてほしい。だめ、かな。」

桃香は黙っていた。外を見つめたまま。

「桃香は俺に勇気をくれた。今ここで告白する勇気も、だから振られても構わない。」

すると

「嬉しい。ありがとう。」

桃香は言った。

「告白されたの初めてだったから戸惑ったけど、答えはすぐに出た。」

え、まさか

「こちらこそよろしくね。光輝君。」

まじかよ。成功してしまった。

夢みたいだ。ん?ちょっと待てよ、夢オチでしたとかやめろよ?

そして桃香は俺の横に座ってきた。

桃香は俺によっかかるようにして観覧車の残りの時間を過ごした。

午後七時。ショッピングモール。

桃香が買いたがってた服や靴、ぬいぐるみなどを買ってると荷物が大変なことに。

合計金額の約三分の二が俺の金。しばらく金欠状態だ。

「さすがに多いな。そう言えば確か親父の会社ってこの近くだよな。迎えにきてもらうか。」

この量を持って電車はちょっとな。

「ごめんね。迷惑じゃない?私のお父さんの会社もこの近くだからお父さんに来てもらうけど。」

いやいや、大丈夫だ。とはいっても自分の家の車以外は酔ってしまうだけなのだが^^

「もしもし。親父?帰りはいつごろになりそう?」

(ん?今から帰るぞ?なんでだ?)

「近くのショッピングモールまで迎えに来てもらいたいんだけど。無理か?俺ともう一人いるんだけど。」

(ぜんぜんいいぞ。あと俺の知り合いも乗るから、がまんしてな。今から行くから、じゃ。)

ガチャ。いつもの事だが話が終わると突然切るのはやめにしてほしい。こっちからかけてるのに。

「どうだった?」

桃香が心配そうに聞いてくる。

「大丈夫だって。すぐくるみたいだよ。親父の知り合いもいるみたいだけど。」

そう答えると「ありがとう。」そう言ってくれた。

ブロロロロロロロロ....

車が来た。この音は親父のだ。早いな。

「さんきゅうな親父。」

「いいってことよ。のれ。」

車は大きなワゴンだ。これなら荷物も入る。

「宜しくお願いします。」

桃香が言うと助手席から。

「おう。乗れ乗れ御二人さん。今日は楽しめたのか?」

なんか気軽に話してくるおじさんが。だれだ?

「お、お父さん!」

桃香が叫ぶ。は?なんじゃそりゃ。

「はははは、若いっていいね~。」

そして俺の親父と、桃香のお父さんもまじって帰宅。

最後の最後にサプライズ。

ぶったまげたは。


こうして俺と桃香の初デートは終わり、恋人同士になった。

それから月日がたち三年に進学した俺たちは同じクラスになり。

青春の高校生活最後の一年となった。

桃香のおかげで人と話せるようになったが、俺の試練は終わらない。

三年になっても頑張るぜ。

読んでくれてありがとうございました。

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