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どうして、消えるの、おかしいよ

翌朝は、ともかく早起き

シーツはまだ生乾きなので、そのまま干して置き

戦闘クエスト、生産クエストを両立させつつクリアしていくことにします


生産クエストは、小石を拾ったり、薬草の採取なので、採取は各自で初期スキルを獲得

種類別でまとめて保有して荷物を圧迫しないようにすることにしている


ちなみに、道具箱の中は16マス

4×4の配列になり、武器・防具関係は、同じ種類でも重ね持ちは不可

薬草、石などの道具、材料関係は、99まで保有可能である


ちなみに、初期スキルが獲得できるし

武器関係については、報酬は先にもらっているのですべてクリアする必要はないし

途中で、やめても可能

元に、この武器使えないと、大通りで叫んでいる人もいて

実に賑やかな感じです


そんな方達を尻目に、私達は、せっせとあの人に話かけクエスト達成報告をする

クエスト達成やクエスト成功すると、なんとスキルポイントを使わずスキルのレベル1か手に入るから

私たちはすべてのクエストを成功させなくてはならないわけです

最初から中途半端にする気はさらさらありませんので

本日は、昨日のを取り戻すべく早起きなんですが

皆さん朝早いものですね、と言うと、ほとんどが徹夜組みとのこと

だから、テンションおかしいんですねと、いうと、ぶはっとリキさんが吹くように笑った


朝ご飯は、入った時から気になっていた屋台飯

リキさんは男の人らしく、お肉を朝から頬張り

私は、中華粥を頂き、満足


ついでに、携帯食とお弁当のあいの子のちまきも購入して

空腹レベルを一定以下、下げないように調整する準備もできました


ちなみに、空腹だけではなく満腹レベルも存在し、動きが鈍くなる効果付きで

ゲームの中でも食べ過ぎができない仕様でここぐらい・・・と、

膝をついて嘆いている方が、数人いらっしゃったのは見ないふりいたします


昨日、トイレの説明をしましたが、実際は必要なし

ただ、このゲームがおかしくなっているため、現地の人たちと同じようになるかもとの心配もありますが

今のところその兆しはありません


ただし、清潔度はあり、汗はかかないけど、激しく動く、何日も水浴び、風呂に入らないなど

武具、服装、肌に、うっすらと斑点のようなものができてきて

敵にも見つかりやすくなるという効果付き


乾燥・満腹・清潔の3つが生活ランクとしてゲージが存在し

他は、お決まりの、体力と魔力

この5つのゲージを一定に保つことが、このゲームのむつかしさかもしれません


ゲーム中毒の方が、あまりにもおざなりにするということで実装されという噂で

他のゲームではじめて実装された時、親様たちが、2.3日どんよりされていた記憶もあります

人間らしい生活をしてください、と言い残し、食卓にご飯を並べたのはいい思い出ですね


まぁ、そこから、食事とお風呂、トイレはまともに行くようになったので効果はあったようです

それ以前のことは、どうぞ、お聞きにならないようお願いいたします


さて、目的地のため、西門に出たら、たくさんのプレイヤーが存在しています

むしろ、対象モンスターが居ないのではという心配が出てくるぐらいに沢山いらっしゃいます


あ、気になっているこのログアウトは、公式からも、愉快犯からもなんの連絡もなく

死に戻りという、体力が0になっても、現時点では死なないのがわかったので

皆さんが、ゲームを楽しんでいる状態ですね

最初の実験をした人は、どういうつもりだったのか、話を聞いてみたいものですが

やぶへびにもなりそうなので、心の中だけで、バカと英雄の称号を贈りたいとおもいます


生産クエストをしている方は、少ないらしく、薬草や花、石などは多くあるので

その点は助かりますが

戦闘クエストは、何往復してやっと、1つずつ、クリア可能なレベルで

日が沈んできてしまいました

生産クエストは、全て終わりました

街のお使いクエストも消化し、冒険者の館、いわゆるギルドにも登録条件がそろい

冒険者として名を連ねる事ができるようになったわけです


このゲームの特徴しては、3つのゴールが示されています

1つ目は旅人

2つ目は冒険者

3つ目は定住者


勇者であるとか、クエスト系をがんがんこなし、魔王や悪の代名詞を打ち破る一般的なのが

2番目の冒険者です


旅人は、転生を使いしつつ3種族踏破し、各種族に贈られる称号を手に入れること

自分を世界を楽しもうをコンセプトにしたこのゲームの一番の目標となるものですが

だいたいの方は2番目の冒険者を選ぶはずです


そして、3つ目は

その名の通り1種族のみ、称号もち、かつ、村人、街人になり

この世界で住まう人たち

お使いクエストを発生させることも可能で

ある種、運営側、クリエイター側になれるということ


ただし、商人は1.2枠で適応外となるので難しいし

面白くないと人気のない枠かもしれませんが

遊ぶことより、作る事に熱中する人向けかもしれません


とりあえず、私たちは2つ目の冒険者枠にはいりつつ

まだどの道も潰えてない状態です


まぁ、今の段階でどれかが潰えるようなゲームはダメなゲームだと思いますが

通常なら、他アカウントとって、とか、アカウントリセットしてという手もあるということで

3種族あるならば全種族とる人もいるよと、リキさん談である


しかし、私は、今、目の前の事態に

正直にいえば腹を立てています


「な、なんか悪いこといったかな?」

リキさんは以外とおしゃべりで、戦闘で隠れているとき以外はずっと話尽くめ

この世界のこと、ゲーム全般の事を教えていただけてとても助かってます


「いえ、悪いことは言ってませんが、悪いことは起こっております」

「・・・ん?」


「今、狩っている鳥ですけど、羽を10枚なんですよね」

「そうだね」

「鳥のくせに、1枚も羽を落とさない、肉を落とさないのはどうしてなんですか」

かなり理不尽です

「まぁ、ゲームだからね・・・」

と彼のこの言葉も何回目か


「スライムの核が1つだから、1つもしくは、なしというのは理解できます

 ですが、鳥のくせに、羽1枚もなしっていうのは釈然としないのです」

あんなに毛まみれ、いえ、羽まみれだというのに


そして、あの鳥

くじゃくもどきが、食べられる肉なのは、屋台の調査済み

森の中で火も熾せるから、焼き肉は可能なのはわかってます


だから、私は、言いたい


「その肉、よこせ」と

「ちょっ・・・人格かわってるよっ」

「あ、すいません、心の声が・・・

 ですが、そろそろ、空腹に差し掛かるお腹度合ではありませんか?」

現在、ゲーム内時刻は夜8時、通常なら私たちも家に戻って、のんびりと今日の成果や報酬について

これからの指針について話合ってる頃でしょう


当然ご飯も、お風呂も終えて寝るだけの準備のはずですよ

「そうだね」

リキは確認し、頷く

彼もどうやら、親様と同じで感覚よりデータの方のようです

ですが、感知という意味では、感覚がすぐれているはずなのですが

これだから、廃人たちは、というべきなのでしょうか


それはまぁいいのです

廃人はなるべくしてなったもの、いまさら何かを言っても無駄なのです

私はお腹がすきました、そして、早くこのラストクエストを終わらせ

達成感と勝利の祝杯をあげたいところなのです

お風呂にも入りたいです

薬草でハーブ風呂もどきもできるみたいなので、それをしてみようとたくらんでもおりますとも!

それに、早く帰らないと露店が閉まってしまうかもしれません

街の入り口は、証明をしなくてはならないですが、夜間でも入ることはできるみたいですから!



「このクジャクもどきが、肉を差し出せば、なんら問題はないと思うんですよ」

「そ・・・そうだね」

私の言葉に、リキさんは引き気味ですが

たしかに、下処理もせず、肉がはいり、一枚だけ残る羽に、お金とか

おかしなことだらけのゲームです


ですが、許しません


現在ラスト戦闘クエスト

弓で、頭に狙いを定め、解き!放つ

びゅっと音をたてて、かすかな弧を描き、頭に吸い込まれ

その勢いのまま、首が千切れた


私は、そのままクジャクもどきにむかって走り

えっええええ!!!という声をバックミュージックに

クジャクもどきの羽、尾羽を引き抜く

ぐっと、抵抗があった後、ぶちっという音をたてて羽は5枚抜けた

少し傷んでしまったかもしれない


ばたばたと蹴爪のある足が、横たわったまま宙を掻く

その足がしだいとゆっくりと動き

ぎこちなく動きを止めた


「肉、羽、手に入りました

 これでこそ、普通です」

納得できます、これが普通ですよ!


「そちらはあと何枚ですか?」

「2枚・・・だけど・・・あり・・・なの?」

「道具箱にいれてみますね」

これで消えたり、認識が違ったら別物なはずです


すっと消える肉と羽

肉まで入れる予定ではなかったのに

まぁいいでしょぅ


「重なりました、同じものの認識です、そして、22枚、規定量を超えましたので帰りましょう」

「あ、はい」

リキさんは、力なくうなずき、いいのか・・・それ・・・ありなの・・・それ

と、西門が近づくまでつぶやき続けてました


クエストは完了、この初期クエストの男性は、完全ブラックですね

24時間体制、睡眠なしですか・・・?


ちなみに、オールクリアしたことにより

戦闘スキル・生産スキルともに

武器の使い手

道具の使い手のスキルを獲得

どちらもレベル1となり


特化していない分、全てにおいてマイナス10%補正はかかるけど

合成やスキルの組み合わせで戦うときか、各スキルレベルと総合スキルに応じたプラス補正がかかるようで

やはり、もらえるものはすべてもらうべきなのですね


ちなみに、屋台で、クジャクもどき肉を出すと、羽はすべて消えて

下処理した状態になっててできました

屋台のおじさんに、剥ぎ取りナイフというものと、剥ぎ取りというスキルをいただき

無理やり尾羽をとったことで、初期剥ぎ取りスキルはレベル1をスキルポイント不要で獲得


次から、俺も奪い取るわと、目を輝かせたリキさんがいました


「そうですよ、もらえるものを諦めちゃいけません」

私はしたり顔でそういうのです

ええ、まったく、まわりの人がお酒をふいても知らんこっちゃありません


と、いうことで、書きたいシーン、無理やり奪うがかけて大満足です

何気にひどい主人公、トシちゃん

現在2日目だというのに、しっかりゲームの世界を手中に収めております


それでは、終わってもいいのですが

次から第二章展開予定です

まだまだ、トシちゃんの(軽い)非道は続きますよ


訂正 2013/10/28

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