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17.人間、裏をかくのは得意なものである

世界は一年、二年とまたたく間に経過していった

私とリキさんのレベルも25になり

登録した転移門を利用できるようになったので

家とエリアの往復もらくになった

それに地下にある転移陣も登録して使用できるようになったので

利便性は格段に向上した


鳥伝たちは、新しいエリアを記憶して

家に戻ってきては、クークーと楽しげに自慢してくる


たまに、あほ毛羽にいらない羽がある時に

これ、この羽なのっという風に仲間に引っ張ってもらって

私に抜いてとアピールしてくるけど

引っ張られてるほうが、ぴぎぴぎいって、涙目になってるのが

ちょっとかわいくも可愛そうでもある


抜くと、もっと騒ぐんですけどね


鳥伝屋としても、独立し

私たちは、商業ギルドへの登録もしてお弟子さんもできた

プレイヤーさんは、3人しかいないけど

街の人たちがメインだから、私的には、いらないのはプレイヤーさんの方


そういうと、リキさんが、まぁまぁというので

リキさんにお願いしてるけど

技術を盗まれるのも、変な目でみられるのも好きではないんですよ


ということで、プレイヤーさんとはあまりかかわらないようにしてる

MMOの醍醐味だよ~交流したらいいのにってリキさんは言うけれど

私をそんな排他人種みたいに言われたくないんですが

本人に害がないから、気づかないものなんでしょうね


しっかりお仕事してくださるので、追い出しませんし

私も逃げたりしませんよ

ただ、近づかないだけです


交流が醍醐味というならば、私のフレンド数は

20人いますから、問題ないはずです


トーヤとカナン、そしてリキさん

それに、宣言通りモンスレートというギルドを設立したガフさんグループの面々


パナさんをはじめとする美女軍団の香嬉こうきの方々

いくつかアクセサリーをいただき

そのせいか香嬉の人だと思われるのは嫌ですけど

補正効果が高くて外せません


それをパナさんたちはわかってるみたいで

はい、次これね~と、レベルが上がり必要なくなる頃私に渡してくるのは

確信犯すぎます


なぜわかるのでしょうか・・・

一度リキさんを問い詰めてみましたが、小さく首を横にふって

近づかないからしらないよっと、悲鳴じみた声で答えたので

信ぴょう性があります


そんな風にこの世界にもすっかりなじんでしまいました

戦闘は正直どうでもいいですが

世界旅行の価値はかなりあります

そのためにレベルアップが必要なのですが


誘導しやすい敵は倒すのが楽なのと

集団でいるのは、範囲攻撃で一気に経験値を稼げるので好きです


私の攻撃は、範囲魔法+アイテムでの物理攻撃なので

魔法と投擲に力をいれていたら

そういうのを極振りっていうんだよ


防御力あげないと危険だよ~と、皆さまにいわれてしまいました


従業員のプレイヤーさんが

紙装甲、一撃必殺、萌える・・・とかハァハァしてて

気持ち悪いです


頼むからさらわれないでね、とその方にいわれましたが

あなたが一番危険ですと、返答しておきました


陸人大陸は、ダンジョンなど特殊エリアの除き四季があり

それが特化のない陸人へのサービス特典となってて

見た目以外にも

春はアイテム稼ぎ

夏は経験値稼ぎ

秋は非戦闘エリアでの異常ステータス無効

冬は宝探し

となってまして夏の範囲攻撃での経験値稼ぎでレベルアップをしているのが現状です

皆様、頑張って毎日毎日、狩りに出かけられてますが

飽きないのでしょうか、とおもってまいますが

リキさんに何言ってるのかわからない、的な顔をされたので

当たり前のことみたいです


むしろ、私のクエスト受諾率の高さのほうに驚くとのこと

そんなに無理してしてませんよというと

まぁ、うん、はい、と変な返事で話題を締め切られました


安全に、楽しく稼げるし

スキルもはいるのですから、いいクエストだとおもうんですが・・・


まぁ、トシは防御力ないし

死に戻りのデスペナルティが痛いから、ちょうどいいかもねと

私になっとくさせるような言葉をいただきました


全体掲示板で、陸人の季節特典が、うらやましいと記入されてますが

通常ならば、運営のイベントで、どちらもうまみのある

ゲームバランスになるとのこと

私的に羨ましいのは、眷属と呼ばれる相棒がいること


陸人は騎獣などはいますが、一緒に戦ってくれる相棒にはなってくれないので

残念なところと

やっぱり、種族違いで楽しもうという人が出てくるのが頷けます


私的には、刀魚を群れを相棒にして範囲攻撃したいとお話しますと

今もかわらないじゃねぇかと言われますが

自分で投擲するナイフと一緒にしていただきたくないです


投げるってれべるじゃねぇぇぇ

あれはえげつねぇと、ガフさんに言われますが

全方向から、1秒から2秒ごとに、投擲するように設定してるだけですが

そんなにえげつないものでしょうか


そんなことをしていたら、私にあだ名がついたようで

「光鉄処女-ライティングアイアンメイデン-」という名前だそうです

アイアンメイデンという拷問機に似た攻撃とのことで

酷いあだ名をつけられたものです


光とつくのは、範囲攻撃が光なのと

髪に光キノコをはやしてるからです

小さいほうのなめこの大きさで、群生して生えてくれるので

とっても可愛いんですが

秋になると、頭の上で帽子ぐらい大きくなるので

それだけがちょっと不服です


秋のいくら食べてもいい、異常ステータス無効で

食べ歩きしたいのに

目だってしかたありません


世界観と風景でいえば、蔦のエリアが今一番のお気に入りです

街の非戦闘エリアもあるため

ゆっくりと楽しむことができるのが

お気に入りにできる一番の理由かもしれません


5メートルも10メートルもありそうな巨大な蔦が

縦横無尽に空へと伸びていき


その途中に屋台があったりと、迷路な感じも好きですし

スタンプラリーのようになクエスト

10か所の武器屋を巡れみたいなのも楽しくて

それで、滑り台のように降りたり

細めの蔦のしなりで、空に投げ出されたり

近道なんてみつけたりしてかなり楽しくて

全部のクエスト制覇したら記録になったみたいです


親様からおめでとうと、楽しんでるね、メッセージが届きましたが

何時来ますか?については、返事がありません


こまった親様です


ですが、まぁ楽しいのでいいんですけどね


それに、蔦街は私の第二故郷になりましたから


あれは、蔦の間と間、小さなすき間をみつけて

無理やり入った時のことです

もしかすると、バグの一種かしら

デスペナルティうけてしまうかしらと、思いつつも進んで行くと

広い空間にでて、そこから、蔦街の内の道すべてが見渡せました


ある道がこっちに来て・・・みたいな光かただったので

行くと、領主さんにあえ

住人であることを許され

私の横髪を束ねてくれている蔦は、一番最初から生えていた蔦、原種子供です


鍵みたいなものですが、一番役に立つのは

蔦が伸びる範囲なら、自動採取や攻撃も可能なので

かなり便利に使えます


自動化ってある種のあこがれがありますよね・・・



そんなときに楽しい噂を聞き

その数日後、フレンド登録はしていない友人が

私を訪ねてきてくれました


「やほぅぃ」

ふふ、と笑う、カラフルな猫なニュスが、太いほうきのようなしっぽ

ちゃしゃねこのような顔でにんまりと笑ってます


「えぇぇぇっ、ニュス、まじでっ」

とリキさんも大はしゃぎ


「どうやって出たんですか、その格好だから、生活セット使ったままですよね?」

「そうにゃのよぃー

 裏には裏の道があるって、トシがいってたのよぉー」


蔦の街の話をしてる時にそんなこと言いました

「クエストも受けられないけどねー

 街の人からは、結構頼まれることがあるんだよぉー

 で、街からでる系で、ぼくいけないのぉーっていってるのに

 バッバスさん、弱猫の根性叩きなおしてやるとかいわれて、引きずれ出されて

 びっくりぎょうてんだよぉー」


「「出られたんですか?」」

私たちは、同じような勢いでニュスさんに聞く


「そう、でれちゃったよぉーふほほぉーお」

にんまり顔で、ご満悦なニュスさん

で、旅人に一緒につれていって、よほほぉーいといって、一緒に来たらしい


「そんなわけで、ぼくも旅をするよぉー」

と、くるりと宙返り

からふる猫のニュスさんはそのしっぽをふりふりしながら

帰って行かれたけど


それから、【NPC】生活者だけど、旅がしたい【強引】という掲示板に

そこにいる人に書き込んでもらって実況旅をしているみたい


レベルが関係ないから、

私が行ったことないところにもどんどんいってかなりうらやましい


負けませんよ! ニュスさん!

現実世界ではまだ2日しか経ってません

デバッグは、そんなに早く終わらない

なので皆さんのんびりー


ニュスさんは、生活者として、というより

ファッションショーがしたい方の人なので飛びつきました

そんな風に、生活者も楽しんでおります


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