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あと5分のうたた寝

作者: 冬夜雨

「コーヒー淹れてる間に寝てるとかバカでしょ」



一緒に勉強会するって話だったのに。

ちゃっかりソファで横になってるキミをみてため息をこぼす。

それでもすやすやと穏やかに眠るのを考慮して控えめに。

だって寝顔ってかわいい。

ぼくを信用してるってことでしょ。

ぼくはぼくを信用できないのに。



「……起きてくれないと勉強できないし、ぼくが危ない」



ぽそりと囁いて頬にかかってる髪を耳にかける。

んぅ、と小さい抵抗の声だけしてからまた眠ろうと身体の向きを変えられた。

まだ眠る気?勉強は?



丸い頭のかたちを確認するように撫でると本当に眠いのか少しあったかい。

そりゃ冬の寒い中ぼくのうちまで歩いてきたんだし、エアコンの効いてるこの部屋は眠くもなるかも。

でもなぁ。

起こさないと勉強できない、そんな当たり前のことを考えながら時計を確認する。


持ち込み可のテストはともかく計算がある学科はちゃんと勉強しないときついはず。

逆算して30分くらいは寝ても大丈夫、かも。



「勉強しないで寝ちゃう?」



とりあえず悪魔のささやき。

補講受ければどうにかなる噂はあるけど今年あるのかは知らないし。

勉強はするにこしたことないんだけど。



「起き、る、あとごふん……」



絶対5分で済まない返事。

ふ、と笑っちゃったけどまぁそれを信じようかな。



「ん~じゃあ5分したら起こすから起きてね」



きっとコーヒーも猫舌のキミにはちょうどよくなってるはず。

その間ぼくはキミの無防備な姿を見守ろう。

そしたら目覚ましにまずおはようのキスをしようね。

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