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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院3年生 模擬戦編
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学院間模擬戦 燃える火

「いつまでも火を放たれても困るな。」

ローズは足元の罠を何とか外したものの、目の前に放たれる火を躱すのに精一杯で攻撃に移るまで行けなかった。


「残念だけどこのまま剣を渡すことなく勝たせてもらう。」

ウーバンは攻撃のチャンスを与えることなくローズを追い詰めるために次の攻撃を更に放つ。


「もうちょっと手加減してくれてもいいんじゃない?」

ローズは次に火の矢が飛んで来て更に近づくのが困難になってしまう。

近づくどころか距離を取られてしまうローズは焦りを見せて何とか近づこうと不用意に1歩を進める。

そんな隙を逃さないウーバンは予測していたように足元に罠を仕掛けていた。


「ちっ、またもや罠か!」

ローズは同じように足元を取られてしまって動けなくなったことで更に焦ってしまって周囲の確認を怠る。

そんなローズに向かって見えない位置である頭上から巨大な火の玉を落とす。


「今度こそ食らってもらう。」

ウーバンはローズが頭上の火の玉に気がついていないと考えてそのままぶつける。

急に頭の上に現れて避ける余裕の無いローズは攻撃の当たらない距離まで引こうとするも足元には火の罠が発動してしまって身動きの取れないままの姿があった。


「ここまで完璧に抑えられたら何も出来ないな。」

ローズはウーバンの攻撃を防ぐ方法が見当たらずせめて腕で自分の体を防ぐことはできないか試していた。


「またやろうか。」

ウーバンは火の玉をぶつける直前にまた戦おうと話をした。

その声を聞いてもう嫌だと思いながらまともに食らって負けが表示されるローズ。


「決着!あまりにも実力差が見られる勝負でした。最初から最後までウーバン選手が場を支配していましたね。ローズ選手はせめての攻撃として剣を突き刺す事ができましたがそれはなんとウーバン選手が剣を奪うために狙った行動でその動きで狙い通り剣を奪って魔法をローズ選手に放ち続けていました。」

司会は見えていた情報としてウーバンは自らの肩付近で相手の剣を突き刺させてそのまま武器を奪って魔法を打って優位を取るというものをそのまま伝える。


「決してローズ選手が弱いわけではありませんが終始圧倒していたウーバン選手。このままローズ選手が起き上がれないので決着の掛け声を出させていただきました。」

司会はまだ勝負が終わってないと考えて見ている人もいると考えてローズの様子を確認して決着の掛け声を出したと話す。

実際に火の玉が直撃したローズの模擬体はボロボロの燃えカスのようになっていた。


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