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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院3年生 模擬戦編
583/618

学院間模擬戦 5戦目

「それでは早速いきましょう、勝負開始!」

司会は2人の様子を見て開始の合図をする。


「先手必勝。」

サイファーは先程までの落ち着きぶりが嘘のように一気に詰めてくる。


「気合い入ってるな、いい事だ。風よ、我を守る盾となれ ウィンドシールド」

モルドはそんなサイファーの様子を見てテンションを上げていたのが嘘のように落ち着いて魔法を詠唱する。


「そんなもので防げるとでも?」

サイファーはモルドが作り出した風の盾に向かって斬りつける。


「防げると思っているよ。」

サイファーの一撃は風の盾に弾かれてしまいモルドに次の詠唱をする時間を与えてしまう。



「火よ、燃え盛る大地となりこの場を包み込め ファイアフィールド」

モルドは地面に火を走らせて不用意に近づけないように魔法を放つ。


「これは厄介だな、それにさっきの盾の固さは一体?」

サイファーは地面を走る火を観察しながら先程防がれた盾について思考を巡らせる。


「時間はたっぷりあるんだ、ゆっくり考えてくれ。ただし私の攻撃を防ぎながらとなるが。」

モルドは近寄らせないように走らせた火を観察しているサイファーの様子を伺って次の詠唱を始める。


「風よ、燃える火を強化する風を吹かせて強化せよ ウィンドフィールド」

モルドは攻撃ではなく地面の火を強化する魔法を唱える。

これによって更に近寄れなくなってしまうサイファーは苦悶の表情になる。


「どうした、そんな苦々しい顔をして?何もやらないのならば次から次へと魔法を打たせて貰うぞ。」

攻めて来ないサイファーを見て更に追撃をしようとするモルド。


「見えた。」

サイファーは観察していた地面の火が走っていない箇所を見きって一気に近づいてくる。


「ふふっ!そう来なくてはな!いいぞ、ならば次の攻撃だ!風よ、地面を走る火を集めて吹き荒ぶ嵐となれ ウィンドタイフーン」

モルドは火と風を同時に放つ2属性魔法ではなく、元々放っていた火を風に纏わせて嵐とする変則的な2属性魔法を放つ。


「さっきからなかなか見ない魔法ばかり放っているな。これは厄介だが何とかできないほどではないな。」

サイファーはモルドの魔法が見慣れないために対処が難しいと考えるが直ぐに次の動きに移る。


「まさか嵐に入っていくのか?いくらなんでもそれは立ち上がって来れなくなるぞ。」

嵐に向かって勢いよく進むサイファーを見て驚くモルドはそのままくらえば一気に勝負が決まると考える。


「もちろん無策で突っ込むつもりではないさ。」

サイファーは回転しながら火を纏う嵐にあと一歩の所まで迫った。

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