学院間模擬戦 出場選手の中
「あの人かなりやるわね。」
アルナはヨーアンとカハルの勝負を見てカハルの実力がかなり高いことを理解していた。
「あれでも団体戦に参加じゃないってことはエリッツさんとアルスターさんの実力はあれ以上ってことだろ?それにテスタとノアオがいるって考えたらかなり苦しい勝負になるな。」
パラは騎士学院のレベルの高さを改めて感じていた。
「それでも負ける訳にはいかないだろう?なら次は俺が勝たないとな。」
パラとアルナの前に次に出場する選手が現れた。
「意外ですね、こういうのに興味無いと思ってました、ガドラスさん。」
アルナは研究室のガドラスが黒い服を纏って模擬戦に参加すると聞いて驚いていた。
研究室の時にも戦いに興味を持たずに薬の開発ばかりしていたのでそういう人だと考えていたからだ。
「薬学研究室の宣伝と自分で戦ってみることでどんな薬を求めているか確認したいって言うのが本音だ。実力には期待しないでくれよ。」
ガドラスは個人戦に参加したのは研究室と薬を作る上での何を求めているか需要を知るために実際に味わってみるためだと答える。
「でも、出る以上は頑張ってくださいね。皆期待してますから。」
パラはガドラスにエールを送る。
「せめて1回戦敗退はしないように気をつけるさ。」
ガドラスは自信が無いと言いながら場上へ上がっていく。
――???――
「今のところは気がつかれていない。問題なく潜入できている。」
選手控え室のそばで何者かが誰かと話しているようだった。
「今年は今までとは違うな。流石に幾度となく魔族を対処してきたと話が上がるだけある。今のままなら何とかなるかもしれないが最終的に決勝まで上がれるかは分からないぞ。」
何者かは学院生のレベルの高さから決勝まで簡単にはいけないだろうと話す。
「...わかった。それが指示だと言うのなら従う。決勝を目指すのはそうだがもしいけなかった時は暴れてもいいんだな?模擬戦の場では薬は効果が発揮出来ないが外なら発揮できるからもしもの時は使うことにする。」
何者かは手に持った薬を見ながらいざという時の覚悟を決める。
「ちなみにもう1人入ってるというのは聞いたけど誰なんだ?もしそいつと当たることになれば考える必要はあるだろ?」
何者かは連絡相手にもう1人入りこんでいる人物は誰なのか確認する。
「...わかった。とにかく反対の組み合わせだから当たるとしても決勝だけということだな。組み合わせが変わるなんて事ないと思うが何かあったら連絡させてもらう。ではまた。」
何者かは通話装置を切って部屋の奥へ抜けていった。




