学院間模擬戦 兄として
「はい、模擬戦の盛り上がりに向けて皆さん色々なお食事を買っていってくれてますから程よく忙しいです。」
サラは次の注文を受けているようで食事の用意をしながら返事をする。
「サラちゃん1人じゃ大変だし私も戻るから、4人とも後でまた買いに来てね。」
ヒストリスはバタバタしながらお店の準備に戻る。
「忙しいのはいいことですね。で、そんな影に隠れて何してるんですか?場長たちと一緒じゃないんですか?」
クロノはヒストリス達の様子を見ながらその傍で隠れてお店の様子を伺うリアトに声をかける。
「しー、静かに。サラがこんな目立つ場所に出てきたら悪い虫がよってくるかもしれないだろ?変なやつが来ないか警戒してるだけだ。」
サラに危ない人物が寄ってこないか確認している最中だというリアト。
(この姿を見るに悪い虫はリアトさん本人じゃないかな?)なんてクロノが考えていたらノアオがリアトに向けて声をかける。
「皆思っているだろうけどこの状況だと悪い虫はリアトさん本人じゃないかな?」
誰もが思っていてもさすがに本人には言えないことをズバッと言い切るノアオ。
「ノアオ、そこまではっきり言われるとさすがに傷つく。」
ちょっと落ち込むリアト。
「兄さんの発言ははっきり言ってて可哀想ですけどたしかに不審者はリアトさんの方ですし、リアトさんは場長たちの付き添いできてるでしょうからあんまり離れるのも良くないと思いますが。」
クロノは場長たちから離れても良いのか発言する。
「はぁ、分かってるよ。いつまでも妹のようす伺って邪魔するのは良くないことだってことはな。それでも元気になったサラをじっと見ていて兄貴らしくなんでもやってあげたいんだ。」
リアトはこうして元気な様子をのサラを見るのが目的だと話す。
「それで場長達はどんな様子だ?いくらなんでも完全に頭から抜け落ちてた訳じゃないだろうからさっきまで一緒にいたんだろ?何事もないのが1番だけど変わらず警戒を頼む。」
ノアオはリアトがこのままだと場長たちが他の人間から狙われる可能性が高いとして現在の様子を確認する。
「場長達も他の人間も何かあったらすぐに対応しにいくからそれでいいかな?」
今のところ何も警戒することが無い状況なのでリアトは他の人間は置いておいて甘やに対して誰も変なことしに来ないように警戒を続けるリアト。
「すぐに対処できるならそれでいいと思うけど今の状況を場長達も確認できてるみたいなので注意してね。」
アルナはリアトに対してそのやり方でも良さそうだが外にいる場長たちに確認することも忘れないようにと話す。




