模擬戦を控えて 場長への協力要請
「ノアオ君達おかえりなさい、思ったより遅かったですね。後ろのお2人は一体どなたですか?」
ミアナはノアオ達が思ったより遅くなったので心配していたが後ろに見たことない人が2人いたので気になっているようだった。
「ミアナさん、場長は今上にいますか?」
ノアオはカリスとアリスの事を説明して迷宮に入れるようにするために場長がいるか確認する。
「場長?今は上にいるけど上がる?」
ミアナは2階に場長がいるのでノアオ達に上に行くのか確認する。
「はい、上がらせて貰いますね。」
ノアオはミアナにことわりを入れて2階に上がっていく。
ノアオは場長室の前でノックをする。
「誰だ?少し待ってくれ。」
カナメは中で誰かと話をしているようで少し待って欲しいと言う。
「ノアオとクロノです。後は2人ほど紹介したい人と話しておきたいことがあるんですけど。」
ノアオはなるべく早く特訓をするために場長の許可を早めに貰いたかった。
「ノアオ達か………よし、入って来てもいいぞ。」
カナメは中にいる人と何か話をしてから入室の許可を出す。
「失礼します。やっぱり王子でしたか。ちょうど良かった。」
ノアオはカナメの様子から中にいるのは王子だと想定していたのでちょうどいい所だと思っていた。
「ちょうど良かった?何かあったのか?それにその2人は…」
カナメは状況が全くわからずに困惑していた。
「この2人はカリスとアリスです。」
2人の名前を聞いた瞬間に影からネクロが飛び出して王子の前に立ち武器を構える。
ほぼ同時にオルガが鞭のような武器を取り出し攻撃態勢に移る。
「2人共待ってくれ、こうしてノアオ達が紹介するという事は恐らく敵意はないのだろう?」
護衛として優秀な動きを見せる2人にアクトはノアオ達が紹介した意味を考え警戒を解くように伝える。
「待てよ、そいつら魔族は2人が倒したんじゃ?」
カナメはノアオ達が倒したはずの魔族が生きていることに疑問を覚える。
「確かに兄さんと僕は彼らを倒しましたけど、殺したとは一言も言ってませんから。」
クロノは倒しただけだと伝える。
「何をそんな子供の屁理屈みたいなことを言ってるんだ…」
カナメはクロノがあまりにもおかしなことを言うので何を言っているんだと言う。
「まだまだ子供ですから。」
クロノは笑って見せる。
「それで紹介したいのが2人というのはわかったが場長に伝えたいことと言うのは一体何なのだ?」
魔族2人が生きている事は置いておいてノアオ達が伝えたい内容について確認するアクト。




