模擬戦を控えて 魔族の宣戦布告
「ふむ、フレアという方が出てくるのですか…名前で言われてもという所ではありますがそう名乗る魔族は恐らく彼でしょう。」
カリスはゆっくりお茶を飲みながら宣戦布告をしてきたフレアと言う魔族に関して心当たりがあるようだった。
「私も同じくですね、あのレベルとなると私とカリスの2人でやっといい勝負ができると言ったところですね。」
アリスの中でも心当たりを考えたところカリスとアリスの2人で戦ってやっとと言う相手とのことでそれだけの強敵なのだと考えさせられる。
「兄さんどうする?誰か一緒に行ってもらうか僕達だけで相手するか考えものだね。カリスさんとアリスさんに協力してもらっても良いけれどそれでもかなりキツイ戦いになると思うけど…」
クロノはフレアを相手するのに誰が戦うべきか、誰かの応援もお願いするべきか考えている。
「クロノ、俺はお前を信じてるしお前は俺を信じてるだろ。それが答えだ。」
ノアオは多くは語らずに兄弟だからこそお互いをよく知っているので他の協力を貰わなくても自分達で戦うべきと話す。
「それで戦う場所はどこにするんだ?私はフレアに伝えないと行けないから選んで欲しいんだけれど。」
キャンディは場所を決めてくれないと時間を持て余してしまうということで回答を急かす。
「それは今決めないとダメですか?3日後ならあと2日は決める時間を貰ってもいいと思いますけど。場所も1日で移動できないような場所にするつもりはないです。できる限り市民の方に被害が及ばないような場所を選びたいんですけどまだすぐには答えが出せなくて。」
クロノは戦う場所に関しては変な場所を選ぶことはできないと考えて後2日時間が欲しいと話す。
「わかったよ。それならフレアにはその内容で伝えておくから2日後にまた来るよ。必ず決めておくように。」
キャンディは必ず場所を決めておくように伝えてフレアのいる場所へ帰って行く。
「さて、場所ですか。被害が及ばないと言う意味ではノアオ君とアリスが戦った渓谷がいいでしょうね。あそこには何も無いって聞いてますから被害が周りに及ばないですし、私達が戦った洞窟は崩落して無くなりましたから。」
カリスは戦う場所の候補としてノアオとアリスが戦った渓谷を提案する。
「悪くない意見だとは思う。あそこなら大きな魔法を放っても周囲が削れるだけで他への影響は無いからな。」
ノアオはカリスの意見に賛同する。
「私もいいと思います。広いから複数人で戦うにもやりやすい場所だと思ってます。」
アリスもカリスとノアオの意見に賛同した。




