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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院3年生編
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模擬戦参加のために テスト本番

参加枠を巡ってのテスト当日、アイスは緊張の面持ちで名前を呼ばれるのを待っていた。


「アイスさん、そんなに緊張しなくても大丈夫。」

ノアオは緊張で固まっているアイスにリラックスするように声をかける。


「ありがとうノアオ、しかしこれで3年に1回の模擬戦出場枠を決めるとなるとリラックスと言うのは難しいな。」

アイスは頭ではわかっているものの緊張を解くことは無理だと話す。


「先にテストを受けているテスタはどうだろうか?テスタなら余裕だと思うが…」

自分の番が来る前にテスタが先にテストを受けていると聞いてその様子をノアオに確認する。


「テスタなら大丈夫だと思うけど、テスタもアイスさんの様子を見てて欲しいって言ってたくらい落ち着いて居たから。」

ノアオはテスタがとても落ち着いていた事を話す。


「それならたしかに余裕だろうな、テスタの力なら落ち着けば必ず何とかできるだろうしな。」

アイスは天井を見つめながらテスタは大丈夫だろうと考える。

そんな話をしているとノアオが会場の方から戻ってきていた。


「テスタ!どうだった?」

アイスは自分の番がまだで緊張していたのにテスタの顔を見ると一目散に近寄っていった。


「もちろんバッチリでした。俺のテストは相手がいての勝負でしたけど見たことない先輩で結構強かったですね。それでも勇者の力を使って思考時間伸ばしたことで勝つことが出来ました。」

テスタは自分が勇者の力を使わないと勝てなかったことに複雑な心境になっていたが勝てたことは確かに喜んでいた。


「そうか、テスタが受かったことは大変嬉しいよ。」

アイスは静かに手スタを抱きしめる。


「ア、アイスさん!?」

いきなり抱きしめられた事に焦るテスタ。


「すまない、私にいきなり抱きしめられて焦っているだろうが私の胸の鼓動が落ち着かないんだ、もう少しだけこのままにさせてくれないか?」

アイスは震えながらも自分を落ち着けるためにテスタを抱きしめて温もりを感じる。


「ちょっと外の空気吸ってきますから落ち着いたら言ってください。」

ノアオは足早にその部屋から出ていく。


「気を使いやがって…大丈夫ですよ、アイスさんならきっと何とかなります。」

テスタは優しく両腕をアイスの背中に回しポンポンと優しく撫でる。


「ありがとう、もう落ち着いたよ。もうすぐ出番の筈だから行ってくる。」

アイスはテスタから離れて呼ばれるであろう準備をする。


「おっと、忘れていた。」

アイスは背中を向けていたテスタの方を向き直りいきなり口付けを交わす。


「私が勝って帰ってきたら今度はそっちから頼むよ。」

アイスはすぐに前を向き直りかっこいい事を言うが照れているのか耳は真っ赤になっていた。

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