3年生になって 心当たり
「そんなに悔しい顔をしなくても大丈夫だよ。むしろここまでノアオ君に食い下がれるのはエリッツ君くらいだから気にすることないさ。」
アルスターはエリッツだからこそここまでノアオと戦えたと話す。
「それでも悔しいものは悔しいですよ。差が縮まるどころか開いている気しかしないですよね。」
エリッツはそれでも悔しそうにしていた。
「それで、アルスターもさんもですけどエリッツさんも誰か当てはないですか?」
ノアオはアイスのために改めて誰か特訓相手がいないか確認する。
「そうだな、一応いるにはいるけどそれはアルスターさんから声をかけてもらった方がいいとは思うな。」
エリッツは誰か心当たりがあるようでアルスターの方を見ながら話をする。
「そうだね、エリッツ君も思い当たる人物は一緒だろうね。彼は癖が強いから必要なければ声はかけたくないけれど仕方ないかな。それにノアオ君なら彼が気に入ってれるだろし。」
何か難しいタイプの人間のようであまり気が進まないようではあるがアルスターは紹介をしてくれるようだ。
「ありがとうございます、アイスさんに合わせる前に自分が会っておいた方がいいでしょうから時間のある時に紹介お願いします。」
ノアオはアイスの特訓相手になってくれる人の紹介を取り付けておく。
「それならこういうことは早い方がいいだろうから今から会いに行くのが良いだろうね。」
アルスターは今からその人に会いに行こうと話す。
「その人はアルスターさんと同級生なんですか?」
ノアオは今から会いに行く人について聞いてみる。
「いいや、俺の同級生だからアルスターさんの1学年下だよ。それでも色々あってアルスターさんもよく知っている人だってことだ。」
隣にいるエリッツが代わりに答える。
「なるほど、1学年下でそれだけ知っているってことは良い事の方が少なそうですね。」
ノアオはあまりかかわり合いのない他学年の事で詳しいのはその人が何か問題を起こしているのではないかと考える。
「大丈夫だよ、癖が強いとは言ったけど誰彼構わずに突っ込んでいくような人物じゃないから。むしろ自分より強い人物なら彼は気に入るからノアオ君なら問題無いだろうと思っているんだ。」
アルスターは心配そうな顔をしているノアオに問題ないと話す。
「普段からいるならここだろうな、おーい、カハルはいるか?」
エリッツはその人物の部屋の扉を開けて入室しながら目的の人物がいないか声をかける。
「ん、なんだ?エリッツじゃねえか。それにアルスターも。わざわざ俺に会いに来るなんて何か起こる前触れってか、カッカッカッ。」
カハルと呼ばれたその大男は部屋で寝ていたようでベッドから体を起こして豪快に笑う。




