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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院3年生編
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3年生になって 学院間模擬戦

黙々とSクラスの授業を受けるクロノ達。

先生も変わらずいつものなれた感じで魔法の説明をする。


「今回の授業はここまでだ。君達は要領がいいからすぐに覚えてくれるな。嬉しいんだか悲しいんだか。先生としてあまりやれる事がなくてつまらないな。」

ソマリは授業を受け持つ先生としてやれることをやってはいるがクロノ達が優秀ですぐに理解するため終わった後の質問などもなくつまらなさそうにする。


「それは言い換えればソマリ先生の授業がそれだけわかりやすいということだと思います。カイナやエンズにもわかりやすい例えを使って授業をしてくれてますから。」

トラビスはソマリが優秀だからこそわかりやすい教え方をしてくれて皆すぐに内容を理解すると話す。


「それならいいが、それよりそろそろ学院間の模擬戦の参戦者を募集する時期だな。興味なければ出る人用はない。これまで魔法学院が圧倒してきているから皆そこまで本気になるつもりもないのが通例だ。今すぐ結論を出す必要はないからな。」

ソマリは部屋から出ていく前に学院間の模擬戦の出場者を募集していると話す。


「先生、話には前々から聞いていたんですけどそれって希望すれば誰でも参加できるんですか?」

クロノは出ていこうとするソマリに対して手を挙げて質問する。


「クロノは興味があるんだな。基本的には誰でも参加だがあんまり希望者が多いと何かしらの方法で参加者を決めることになるな。」

ソマリは参加者はいつも少ないので参加出来る可能性は高いが希望者が多いともしかしたら参加出来ないかもと話す。


「クロノが希望するのは団体?それとも個人?」

アルナはクロノが参加しようとしている内容について確認する。

3年に1回行われている魔法学院と騎士学院の学院間模擬戦は個人で出場して1位を決めるものと5対5の団体で出場して勝ちを決めるものがある。


「兄さんは団体に出るつもりらしいから僕も団体を希望するつもりだよ。出来れば1対1で誰にも邪魔されない環境で兄さんとは戦いたいからね。」

クロノは団体に出場したいと話す。

どうやらノアオが団体に出場希望のようで心置き無くノアオと戦うために参加を希望しているようだった。


「ふーん、それなら私も団体に希望しようかしら。騎士学院からはテスタ辺りが出てくるのかしらね。」

アルナはクロノが参加するなら自分も参加するつもりだと話す。


「普段は強さなんてひけらかさない君が参加するなんて珍しいな。騎士学院相手なんて興味ないと思っていたよ。」

トラビスはアルナが学院間の模擬戦に興味を示していることに驚く。

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