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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
通い場 F級冒険者編
41/619

次の魔獣

「このまま2階に降りるとするか。」

ストラは2人の実力を目の当たりにしてあっさりと降りる提案をする。


「そうね、私も問題ないと思うわよ。」

メルバもその提案に乗っかる。


C級2人の判断で問題ないということで周囲の確認をしつつ2階へ降りて行く。

2階に出てくるのはリザードと木が主な体のトレント、コウモリが大きくなったビッグバットの3種類でどれもそこまで苦戦するような魔獣では無いとされている。

それでも初めての相手ということでノアオとクロノはかなりの警戒をしながら戦いの準備をする。


「さて、トレントがいるわね。さっきの戦いを見る限りでは1人でも問題ないと思うけどどうする?」

かなりの警戒をしている2人にメルバは2人でやるか1人でやるかの提案をする。


「ここは俺に行かせてもらうよ。」

ノアオはクロノの前に出てきて、トレントに照準を合わせる。

トレントの攻撃範囲を確かめるために間合いを詰め、範囲に入った瞬間に木の枝が伸びてくる攻撃が飛んで来るがその攻撃を躱し、時には剣で切り落とす。

警戒は緩めていないが極めて冷静に攻撃を切り落とすその姿を後ろから見ているメルバとストラはまたもや関心している。


「実際にここまで警戒する相手ではないけど初めての相手だからこその対処だと考えると冒険者としてかなりの優秀さよね。」

「俺が同じくらいの歳の時にはここまでの対処はできていなかったからな。将来有望どころかもう既に高ランクに上がれるだけの実力はあるな。」

「やっぱり兄さんは強いな。」

周りの警戒をしながら会話するメルバとストラ。

その傍を同じように警戒しながらしっかりとノアオの戦い方を見学しているクロノ。


「もう実力はわかったし、そろそろ終わりにさせてもらうぜ。」

ノアオは少しずつ近づいて剣がトレントの胴体に届く距離まで近寄っていた。

そのまま剣の一撃をトレントに当てると胴体は真っ二つに裂かれそのまま消滅していった。


「これくらいならやっぱり全然問題は無いっすね。あとはビッグバット相手にどこまで戦えるかは気になりますね。空を飛んでるし動きも早いって聞きますし。」

ノアオはトレントの討伐証明部位である黒い枝を拾いながら残りの相手についての戦い方を検討する。


「どう見てもそこまで考える必要はなさそうだけど、いつだって戦い方について想像を膨らませるのはいい事ね。」

「とりあえず、ノアオは問題ないだろうから次はクロノの戦いを見せてもらった方がいいな。それこそビッグバット相手に魔法使いは攻撃を当てるのが難しいと聞くから実力を測るにはちょうどいい相手だな。」

メルバとストラは先導しながらクロノの戦いを確認するためにビッグバットを探す。

小さいリザードばかり見つかりどんどん狩りながら進む4人だが、お目当てはなかなか見つからず2階を踏破する勢いで周り、次の階に降りる階段の前に着いた時にやっとビッグバットの姿を見つけることができた。

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