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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院2年生終盤編
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勝負の時 クロノとカリスの決戦②

それぞれの戦いが始まる中クロノはカリスの攻撃に対して防ぐ事で精一杯だった。

指を鳴らし次から次へと黒い竜巻を生み出すカリスに対して無詠唱ながら2属性の魔法をぶつけて防いでみるも攻撃スピードは圧倒的にカリスの方が早くなかなか攻撃に転じるタイミングの掴めないクロノ。


「どうしました?最初の威勢の良さは見せかけたったんですか?このままでは私が押し切ってしまいますよ。」

余裕の態度で竜巻をどんどん生み出すカリスはクロノを挑発する。


「そんな言葉にのる程子供じゃないんで、今は色々試してる最中ですよ。」

防戦一方ながら余裕の態度を見せるクロノ。

黒い竜巻に対して土と水を混ぜた玉をぶつけることでずっと防いで見せているがカリスからみたクロノはとても余裕があるようには見えず今の態度はブラフだと想定する。

変わらず黒い竜巻を放つカリスはその魔力量で押し切ろうとする。

しかし、カリスの黒い竜巻に対してクロノの対処が段々と早くなって来ていた。


「ふむ、何か変ですね。あのまま行けば確実に押し切れると思っていましたが。」

カリスは押し切れていない現状を不思議に思い一旦魔法の発動を止める。

クロノを観察をするとその腕にはキラリと光腕輪をつけているのが見えた。

カリスはあれが魔法力を引き上げているアイテムだと考えあれを壊すべきか悩む。


「どうしたんですか?来ないのならこっちから行きますよ。」

クロノは急にカリスからの攻撃の手が止んだことで逆に攻めに転じる。

水の玉を小さいながらも数多く作り出しいくつもカリスに向けて飛ばす。

カリスは何かを考えているようだが指を鳴らし大きな黒い竜巻を作り出しクロノの水の玉を全て防ぎ切る。

もちろん防がれる事を読んでいたクロノはカリスの足元に土の棘を生み出しカリスを突き刺す。

カリスは土の棘など全く気にしない様子で足を上げドンッと地面を踏みつけると土の棘が崩壊してカリスまで届く事はなかった。


「やはり、貴方はかなり強くなったみたいですね。それも魔力量の判別がかなり上手くなったようで私の黒い竜巻に合わせてほぼ同威力の魔力を込めた魔法で防いでいたんですね。それが段々と慣れていって魔力の識別が完璧になったから不必要な魔力の消費をせずに魔力判別に割いてた力を全て防ぐことにまわした事で防御が追いついたと。想定以上の強さですね。」

カリスはどうやって黒い竜巻を抑え込んでいたのか考えていたが先程の水の玉と土の棘に含まれる魔力が黒い竜巻より僅かに上回っていた事で魔力量の判別を完璧に行っていると考えた。

言葉にはしないが腕輪がその一端をになっているとも想定する。


「まさかそこまで今の攻撃で読まれるなんて思ってませんでした。魔力量も上がったんですけど無駄遣いはできないのでそのために得た力だったんですけどね。やっぱり怖い相手です。」

クロノは自分のやっていることを完璧に判別されてカリスに畏怖の念を抱く。

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