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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院試験編
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魔法使いになるべく

どうすれば魔法が使えるようになるのかはよくわかっていなかった。

さすがに母親であるノルンも魔法の原理を赤ん坊に子守唄代わりに語ることはなかった。


赤ん坊である以上できることが少ないので今できることをやってみようと色々試すことにした。


まずはよくある魔力というのが体の中に流れていてそれを意識して使えるようになるというものだ。

何となくお腹の辺りの力を意識して力を入れたり抜いたりしてみるが全く反応は無い。


次は実際に魔法に触れてみたらその力を理解して使えるようになるかもと考えてみた。

赤ん坊である自分に触れるように魔法を使ってみて欲しくノルンが魔法を使う際に触りたいという雰囲気の駄々を捏ねてみたところ、あっさり危険のない魔法を触らせてくれた。


水の魔法は力を込めなければただの水滴と同じくらいなものでそれを触ったところ特に魔力を感じるということもなかった。


ならば触るだけではなく、体に取り込んでみたらどうなるかとその水滴を飲んでみたところ普通の水とは違いとても美味しかった。

これでミルクを作れば至福の飲み物ができそうだ。


ちなみに飲んでも特に変化はなかった。


触っても取り込んでもダメとなると根本的になにかやり方が違うんだろうなと思い、次の試行を思いつくまで大人しくしようとふと目を瞑ると先程魔法の水滴に触れた右手と飲み込んだ胃の中でなにか不思議な力を感じることが出来た。


きっとこれが魔力だと思いその力をしっかり記憶しその力を真似するように体に力を込めてみた。

微かだが不思議な力が体の中に生まれるのを感じたがその瞬間何が起きたのか理解できずに眠りについてしまった。


後で理解したのだが魔力を生み出したことで赤ん坊が持ってる魔力を超えたため体が無理やり睡眠状態になった。

この状態をシンプルに魔力切れという。


魔力切れから目が覚めたあとは何が起きたのか理解出来ていなかったがとてもお腹が空いており、たっぷりミルクを飲んだあともう一度魔力を体にみなぎらせ、また魔力切れを起こし眠りにつくということを当分の間続けていた。

赤ん坊である以上やることはないのだし、寝てる姿は魔力切れなのか普通に寝てるのか見分けがつかないためここぞとばかり試していた。


そのうちに魔力に余裕が出来たようで体の中に練り上げても魔力切れを起こすことなく安定して起きていられるようになった。


そうこうしているうちに、歩けるようになり喋れるようになり3歳になった自分がいた

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