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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院2年生前編
199/571

騎士学院第2学年 魔族の進捗

「なるほど、それでわざわざ言いに来てくれたっていうのはありがたいな。」

ノアオは以前戦った感じから自分なりの矜恃を持っていてそれに反したから動いたのだと言うことに嘘は無いだろうと感じ取っていた。


「それだけに伝えに来ただけなのでそれでは失礼する。」

宣戦布告が終わり用事が済んだ事ですぐにその場から去っていくアリス。

その姿が見えなくなるまで目で追っていたノアオはこの話をどう伝えようか少し悩んでクロノ達の待つ通い場へと向かうことにした。

アリスとの会話で思ったより時間の掛かった事でクロノ達を長々と待たせたかと思い通い場内を探そうと思ったが丁度上から降りてくるクロノとアルナを見つけて声をかける。


「クロノ、アルナさん。待たせてすまない。」

2人を待たせたことを謝罪するノアオ。


「あ、兄さん。大丈夫だよ、ちょっと人が来てたから話してたんでそれで時間は潰れてたからほとんど待ってないからね。」

クロノは上で誰かと話をしていたとノアオに伝える。


「そうね、ノアオがいたら私は会わなかったかもだし遅れて来てくれてちょうど良かったかもしれないわね。それにしても結構時間たってるけどノアオがここまで時間に遅れるなんて珍しいわね。何かあったのかしら?」

アルナはノアオがいなかったからアクト王子と話すことができたと考え問題ないという。

それでも待ち合わせに遅れることが少なく遅れてもすぐに来る事の多いノアオがここまで遅れたことが珍しく疑問に思うアルナ。


「実は…下に降りてきてそうそう申し訳ないんだけど上で話できるかな?結構大事な話だし他の人には聞かれたくない話で。」

ノアオは神妙な面持ちで2人に上に戻ってもらうようにお願いする。


「?なんだか真剣な話みたいだしそう言うなら上に戻るよ。」

「貴方がそんなに真剣な顔するなんてここ最近では珍しいわね。」

クロノは疑問に思いながらも上に戻っていき、アルナも真剣なノアオを不思議に思いながらクロノの後について戻っていく。

場長室を出てそれほどたっていなかったがまた部屋にノックをして場長のどうぞと言う声が聞こえて来たことで入室する3人。


「出ていったばかりなのにどうかしたのか?ノアオも来たのか。まあ、座ってくれ。」

カナメはすぐに戻ってきた2人に疑問を持ちながらもノアオの姿も見つけた事で椅子に座るように伝える。


「それが兄さんが大事な話があるから上で話したいってことらしくて。」

クロノはノアオの方を向いて戻ってきた理由をカナメに告げる。


「実は遅れた理由も含めてなんだがさっきまでアリスって言うクロノ達が戦った魔族と話をしていたんだ。」

ノアオが魔族と言う言葉を発すると一瞬でその場の空気が締まった気がした。

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