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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院2年生前編
189/583

魔法学院第2学年 火傷に効く新薬

「今日こそは完成させよう!」

ストロの掛け声が響き渡る。

昨年から続く火傷に効果のある薬は以前の元を変えるやり方で少しずつ進捗があり、恐らく今日で完成できるであろうとみんな意気込んでいる。

特にストロ、ガドラスは意気揚々と準備をし、タミアはみんなにお茶を振る舞う。

アルナとクロノは下級生らしく細かい雑務をこなす。


「前回のはすごく惜しかった、材料が無くなってしまったから中断したがこれだけの材料があれば今日は大丈夫だろう。」

ガドラスは目の前にある薬の材料の豊富さに気持ちが高まる。


「それでは始めます。」

ストロは手際よく薬の配合をこなしていき、一滴まで慎重に分量を測って混ぜ合わせる。

ガドラスとタミアはその様子を確認して間違いがないか確認をする。

アルナとクロノは使わない物を邪魔にならないように机から片付ける役目を行う。

そうして段々と配合が進んでいきついに最後の配合が終わり慎重に混ぜ合わせるストロ。

その色は綺麗な赤色をしていた。


「これで完成です。」

ストロはみんなに完成したものを見せる。


「それでは試してみることにしよう。」

そう言ってガドラスは薬を持ち怪我をしている人がいるであろう保健室へ向かう。

ストロとタミアもその後をついて行き、クロノとアルナは使ったものの後片付けを行う。


「上手くいっているといいのだけれど。」

アルナは片付けを行いながら今回の薬の成功を祈る。


「きっと大丈夫ですよ、見たところ魔力の溶け込み具合は過去最高でしたからしっかりと回復と火傷に効く薬になってます。そう信じて待ちましょう。」

クロノも片付けの手を休めることなくテキパキと動きながらアルナの心配に答える。

そうして片付けも終わりやることも無く雑談をしながらクロノとアルナが待っているとバタバタとした足音が近づいてきて3人が研究室に戻ってきた。


「!?薬はどうでし…わっ!」

アルナが心配そうに結果を聞く途中でタミアがアルナに抱きついてくる。


「成功だった。ついに火傷に効く回復薬を完成させたぞ。」

ガドラスが待っていた2人に対して結果を伝える。

伝えた傍から喜ぶストロは興奮を抑えきれずクロノに抱きつく。

そんなタミアとストロ、そしてガドラスの様子を見て本当に良かったと思うクロノとアルナだった。

しばらくの間5人ともに薬が完成した興奮が収まらなかったが、落ち着いた頃に次の薬は何を作るかを話し合いみんなで意見を出し合って火傷の反対として凍傷といった寒さへの対策となるクスリ作りを行う事を決めてその日は解散となった。

それでも今回の薬が完成したことでクロノは部屋に戻って寝る直前までパラに今回の事をずっと話し続けていた。



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