学院と迷宮 3人での完璧な連携
「(2人とも聞こえるか?)」
繋がる輪を解放して2人に影響が及んでいるか確認するテスタ。
「(これは一体?世界が止まっているかのような感じだけど…これがテスタの言ってた静止した世界ってやつか?)」
ノアオは世界が止まっているような状況に不思議な感覚を味わっていた。
「(世界が止まっているのもそうだけど声を発していないのに会話出来ているのも不思議なものね。)」
アルナもこの感覚を驚きながらも会話出来てる状況を不思議に思う。
「(これは静止した世界の周囲の人間にも影響を及ぼすもので繋がる輪ってやつなんだけど、そんな事は良いんだ。これの時間はこの世界で100秒、現実で1秒しかないからこの間に黒い風を何とかする方法を考えないと。)」
簡単に状況を説明したテスタはどうやって黒い風を突破するのか2人と一緒に考える。
「(これだけの時間があれば何とかできるわ。この風に関しては任せて、なるべく2人にダメージがいかないようにするから。ただし私ができるのは黒い風に対してだけだからカリスへの攻撃は2人に任せたいわ。)」
考える時間を貰ったアルナは黒い風を何とかすると語る。
「(それなら攻撃の方はこっちで何とかするよ。テスタにお願いがあるんだけどアルナさんが黒い風を何とかできたなら真っ直ぐにカリスに向かって切りつけて欲しい。出来れば躱されるんじゃなくて受け止められるような形が理想だ。それが出来ればトドメに関しては何とかするよ。)」
ノアオは攻めに関して何とかすると言ってテスタに協力を求める。
「(わかった。もう時期この力も切れるからとにかくアルナさんが何とかできるならその後はノアオの言う通りにしてみせるよ。2人とも頼むよ。)」
テスタは守りに関してアルナに攻めに関してノアオ二託す事にして繋がる輪の時間が来てしまいその力が切れてしまった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「その力のおかげで考える時間を貰った私は2人分の黒い風に関して簡略した詠唱だけど2属性魔法で黒い風を無効化することができたのよ。」
アルナは自分が黒い風に対抗できたことを説明する。
「そしてテスタが何とかしてくれている間に空絶斬でトドメのつもりだったんだけどまさかトドメにならないとは。結構大きなチャンスだったんだけどな。」
ノアオは自分の一撃で終わると思っていたことを語る。
「なるほど、勇者の力はやはり恐ろしいものですね。やはりここでトドメを刺しておくべきですね。」
カリスはこの先のことを考えてテスタを倒そうと黒い風を発現させようとする。