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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院1年生編
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学院と迷宮 優勢から劣勢

「僕の剣は父親と兄さんから継いでいるので甘く見ると痛い目を見ますよ。」

杖の鞘部分を外して剣を見せながらアリスに自信満々な態度を見せるクロノ。

アリスも決してハッタリで言っている訳ではないことを感じ取っていた。

1度体勢を立て直しキールが前線で守りに入りながらネクロが隙を伺いながら攻める。

更にクロノまで前線での攻撃に参加し始めたことでアリスが攻撃に転じる時間が無くなって防戦一方となっている。

合間を縫ってクロノは魔法も放つ事で僅かながらネクロの攻撃を食らうようになってしまい3人の連携も鋭くなってきたことから今のままではどうにもならないと考えるアリス。


「このままでは私の方がジリ貧になってやられてしまいますね。ふぅっ、仕方ないです。本気を見せましょう。」

3人から1度距離をとったアリスはこのまま戦い続けてもどうにもならないと理解して魔族の姿を見せる。


「あれが魔族の真の姿か…」

前回の戦いでは迷宮内でのフォローにまわっていたためメルバやストラの魔族の姿を見れていなかったので新鮮な反応を見せるネクロ。


「前回と同じく姿が変わるとまとわりつく殺気も鋭いものになってしまうね。」

キールはアリスから放たれる死の気配に若干怯える。


「ここからが本番って事ですね。気を抜くと一瞬でやられると思うので隙を見せないでください…」

改めて気合いを入れ直そうと2人に声をかけていたクロノは言葉の途中でありながらアリスの鋭い剣戟が襲いかかってくる。

その攻撃を必死に防いだクロノは1歩遅かったら命が奪われていたと思い冷や汗をかく。

一瞬で目の前まで迫ってきていたアリスに対してネクロはギリギリ反応できていたがキールは全く反応できておらず何が起きているのか理解が一瞬遅れてしまう。


「やはり貴方は相手は嫌になりますね。今ので倒せていれば楽だったんですけど。」

クロノに攻撃を防がれたアリスは方向転換をしてまともに反応できていないキールに襲いかかる。


「危ない!」

反応が遅れているキールに対して影を使ってキールを引っ張りアリスの攻撃を躱させるネクロ。


「ネクロさんありがとうございます。」

自分一人では確実にやられていた状況だったことでネクロに感謝するキール。


「感謝なんてしてる暇は無さそうだ。」

今度はネクロに対して攻めて来るアリスの横一文字切りにギリギリの反応を見せて短剣で受けるネクロ。

上がったのは速さだけでなく力も強くなったようで剣を受けた傍から壁まで吹き飛ばされるネクロ。

そこへ追撃を仕掛けようとするアリスだったがその背後からクロノが攻めてきた。

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