表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院1年生編
174/577

学院と迷宮 満身創痍の戦い

「貴方々は誇ってもいいですよ、この私に魔族の姿にさせるまで追い詰めたんですから。」

カリスは巻き込まれた3人がもうどうにもならないだろうと思いその場を去ろうとする。


「まだ終わってない!」

黒い風に巻き込まれたはずのテスタがカリス相手に剣を振りかぶって襲いかかる。


「黒い風をまともに受けてどうやって?」

いきなり飛び出してきたテスタに驚きながらも振り下ろしてくるその剣を人差し指と中指で挟む形で防ぐ。


「肩借りる!」

テスタの背後からノアオも飛び出しテスタの肩を踏みつけ飛び上がる。

肩を踏まれて勢いのついたテスタの剣が挟んでいたカリスの指の付け根を切り落とす。


「くっ!」

そのダメージに顔を歪ませるカリス。

それ以上指が落とされないように蹴りでテスタを飛ばす。


「一閃 第4撃 空絶斬」

テスタに気を取られていると上からノアオの声が聞こえたかと思えばかなりの高さまで飛び上がり重力と回転の勢いをつけながら剣を振って降りてきている。

ノアオの先程のテスタへの踏みつけはテスタの剣の勢いをつけるためだけではなく自分が空中に飛び上がるためだった。


「そんな攻撃躱してみせるさ。」

ダメージを負いながらも距離をとるカリス。


「こっちはボロボロなのにそんな簡単に逃がさないわよ!」

カリスが声のする方に顔を向けると黒い風のダメージを受けてボロボロになりながらも魔法を放とうとするアルナの姿だった。


「火よ、風よ、2つの力が混ざり合い我が敵にまとわりつく蛇となれ ファイア・ウィンドスネーク」

明らかに消耗して残り少ないであろう魔力をつぎ込み、かつて戦ったメルバが見せた蛇を作り出すアルナ。


「2属性魔法とはまさか!先程の黒い風もその魔法で防いだのだな。この蛇は煩わしい!」

体にまとわりつく蛇に動きが阻害されて動きにくくなっているカリスは指を鳴らし黒い風を生み出し蛇を吹き飛ばす。

動きを封じれたのは僅かな時間ではあったがノアオが降りてくるには十分な時間だった。


「後は頼む!」

「任せたわよ!」

テスタとアルナはノアオならやってくれると信じて託す。


「このままただ攻撃を受ける訳にはいかないね。この黒き刃を受けて見たまえ!」

回転しながら降りてくるノアオとカリスの間にアリスが持っていた剣の形をした黒い刃が現れる。

その刃はノアオに触れて黒い魔法により大ダメージを受けるノアオ。


「ぐあぁぁっ!」

「ふっ、私は負けないさ。」

ダメージを受けたそばから大きな声を上げるノアオを見てほくそ笑むカリス。

それでも回転の勢いを落とさず黒き刃を弾き飛ばすノアオ。


「負ける訳には!いかない!」

「馬鹿なッ!」

勢いよく降りてくるノアオが黒き刃を弾いたことで驚きを隠せないカリス。

その勢いのままノアオの空絶斬はカリスの体を切り裂くのだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ