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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院1年生編
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学院と迷宮 力の使い所

掴まれていた剣を振り解き一旦距離をとるノアオ。

テスタも踏みつけられた剣を引いて同じく距離をとる。

アルナは2人が戻ってくるまでしっかりカリスの様子を確認していた。


「この戦いで鍵を握るのはやっぱりテスタだろうな、あんまり目的の人間としてバラしたくはないがその力が対処出来る重要な力になるだろうから。」

ノアオはこのままではカリスに打つ手はないと考えテスタの力をどこかで見せる必要があると2人に話す。


「それは仕方ないだろうなさっきのやり取りだけでも完全に相手の方が圧倒的に格上なのはわかったからな。」

テスタも自分の力が必要だと理解しているのでどこで発揮するか考えている。


「前線は2人に任せるから魔法に関してはできる限り任せて。恐らく厳しい部分もあるけれどできる限り何とかしてみせるわ。」

アルナは杖を構え直しカリスの魔法に全力で対処できるように魔法の流れを頭の中で組み立てる。


「それでは今度はそちらからどうぞ。」

カリスは余裕を見せてかかってこいとジェスチャーをする。

先ずはアルナの火の玉が無詠唱の魔法でカリスに飛んでくる。

その魔法を指パッチンでかき消したカリスだが火の玉は視界を遮るためのものでテスタとノアオはカリスの背後から背中に向かってクロスで切りつける。

カリスは見えていないはずの2人の攻撃を背中に目でもついてるかのように背面に蹴りを繰り出して靴底で剣の側面を蹴りあげてその攻撃を防ぐ。

カリスは蹴り上げた足に違和感を覚えた、何故か触れている剣の重さが1個分しか感じられなかった。


「一閃 第2撃 双背撃」

ノアオは剣をカリスに蹴り上げられる前に双背撃を繰り出して背面蹴りによって180度回ったカリスの背面を真横に切る。

双背撃は予想外の動きだったのか多少の驚きを見せながらも風の壁を繰り出しノアオの剣を防ぐカリス。

魔法で防いだことでその隙を逃さまいとアルナは火の玉をカリスの頭上から落とす形で発現させる。

真上に現れた火の玉を魔法を使わずに躱すカリス。

その動きから魔法で躱せないと思ったテスタはここが勝負の時と思い力を解放する。


「やるならいまここだ!」

テスタは勇者の力を全開で振り絞り静止した世界で一撃を確実に通すために確実に避けられないであろう足元を狙う。

急に力を解放した事に驚くカリスはテスタの攻撃を躱すことができずに足元への一撃を受けてしまう。


「くっ!」

足元の攻撃により体勢が不安定になってしまうカリス。

これ以上攻められまいと風を使って体を浮かせる魔法を放つ。

その眼前に飛び上がってくるノアオの姿を見たカリスはさすがに不味いと思い自分を黒い風で囲んだ。

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