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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院1年生編
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学院と迷宮 新しい杖の受け取り

「貴方の杖はただの杖ではないと言うことですか?」

アリスが距離を取りながらクロノの持つ杖をまじまじと見つめる。


「魔法使いの持つ杖に剣を仕込むなんて普通ではないね。」

飛ばされたキールがクロノの元に帰ってきながらクロノの杖に剣が入っていることを見破る。


「魔法使いでありながら剣も使うと言うのですか貴方は。」

剣を使うことと先程の一撃を完全に受け切られたことに驚くアリス。


「これが新しい僕の力です。」

クロノは先日の杖を受け取った時のことを思い出す。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「ようやく来てくれましたね。」

メトロは杖が完成してからクロノに渡せるのを首を長くして待っていたようで来てくれたことに安堵する。


「すみません、新しい杖が必要な場面が今まで無かったせいで取りに来る機会がなかったんですけど今回はどうしても新しい杖が必要になったので来ました。遅くなってすみません。」

クロノはすぐに取りに来れなかったことを紳士に謝罪する。


「君の力なら新しい杖を必要とすることが少ないから仕方ないとは思うので気にしないで下さい。むしろ、新しい杖が必要になった今が大変な状況だと思うのでしっかり役に立てて貰いたいです。」

メトロはしっかりとした重みのある杖をクロノに手渡す。


「これがお願いしていた中に剣の入った杖ですか。」

その重みをしっかり感じ取り杖としての魔力変換の速さや練度を確認するクロノ。


「杖としての特性を活かしながら剣としても使えるようにするのはなかなか骨が折れる思いでしたよ。しかし、完成を想像してすごく楽しい杖作りが行えました。」

本当に楽しめたようで満面の笑みで杖の様子を確認するクロノを見ているメトロ。


「凄い出来ですね。ここまでのレベルのものを作ってもらえるなんて想像以上です。本当にありがとうございます。」

杖の下の部分をずらすことで刀の鞘のように外れる仕組みになっており、抜き身の剣を簡単ながら振り回して見るも剣としても使いやすい長さと重さになっていて感動を覚えるクロノ。


「そこまで喜んでもらえるとは職人としてこれほど嬉しいことはないですよ。剣も含めた今後のメンテナンスも行いますのでいつでもいらしてください。」

メトロは杖を見ながら喜ぶ様子を見せるクロノに対して杖のメンテナンスを行うというメトロ。


「ありがとうございます。この先何かあった際には伺いますのでよろしくお願いします。」

クロノはメンテナンスを引き受けてくれることを感謝する。

メトロに挨拶をして待っているパラと合流し通い場の話し合いの場へ向かうクロノだった。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

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