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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院1年生編
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学院と迷宮 3対1での攻防

「このままやり合ってもどうにもならないかもしれませんね。」

クロノは先程の攻撃が決まらなかったことを判断してかなりマズイ状態にあると理解する。


「格上なのは確かなことだがこのまま素直に負ける訳にはいかないな。」

自分のナイフを確認しながら相手の強さに感心するネクロ。


「私が守りきることが出来ればいいのだが微妙に足手まといとなっているね。すまない。」

自分一人ではアリスの攻撃を受けきれないことを悔やみ2人に謝るキール。


「連携がもっと良くなれば抑えられるかもしれません。なので早めに1人を倒させていただきます。」

3対1のままならその内に負けることになるかもと思い先ずは確実にキールを仕留めに来るアリス。

アリスの横からの攻撃に反応して剣を受けようとするもやはりかなりの重さがあり勢いよく飛ばされるキール。

そのままキールには目も触れずクロノに向かってくるアリス。

1度影に潜り攻撃態勢を整えていたネクロは焦って影から飛び出してクロノの前に現れる。


「狙いは貴方です。」

最初からネクロを仕留める予定だったアリスは目の前に現れたネクロを冷静に下段から切り上げる。

その攻撃により急遽影に戻ろうとしてもアリスの刀がネクロに当たってしまうためどう回避すれば良いか悩むネクロ。

悩んでいる間にも刀がネクロに届いてしまうくらいに近づいた時にクロノの魔法により地面を盛り上げネクロを頭上に飛ばす。

飛び上がったことで下からの切り上げが届く前に躱すことができたネクロだが攻撃に移る体勢は確保出来ていない。

キールは飛ばされネクロは頭上に飛び上がりどちらも何もできない状況でアリスの切り上げが空を切った後に刀の向きを真反対にしてクロノの頭上から切り下げる形をとるアリス。

その攻撃に対して魔法を放ったばかりのクロノは何も動けないままでいた。


「影の男には躱されてしまいましたがこのまま貴方を仕留めます。」

アリスの切り下げがクロノを襲う。

その攻撃を必死に受けるために手持ちの杖を頭上に掲げ攻撃を受ける形をとる。


「魔法使いの杖では私の剣は防ぎ切れませんよ。」

アリスの刀が杖にぶつかりそのまま切り落とされるかと思いきや、キーンと高音がなったかと思うと完璧にアリスの攻撃を防ぎきっていた。


「そんな馬鹿な!」

攻撃を受け切られたアリスは上から降りて攻撃態勢をとっているネクロを躱すために距離をとる。


「まさか自分の攻撃が受けられるとは思ってなかったでしょうね。」

攻撃を受けた杖は1部切られていたがその切れた隙間から銀色の光が見えていた。

所謂仕込み刀という物でクロノはアリスの攻撃を防いだのだった。

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