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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院1年生編
160/571

学院と迷宮 新薬の作製

「今回こそ!」

いつものように研究会では新薬の実験をしていた。

以前に完成しきれなかった火傷に効果のある薬を色々試しているもののあれから特に上手くいった感じはしていなかった。


「この薬は煎じて塗る方がそもそも効果がある薬だが他の薬に関しては飲む方が効果の上がるものが多い。それらを混ぜた時に飲む方が良いのか塗る方が良いのかはっきりしないという辺りが上手くいかない原因なのだろうが難しいものだな。」

ガドラスは今までの実験結果を見直して単体では効果が弱いが塗り薬タイプの薬の方が混ぜた時に効能が上がっているデータを見つけた。


「そうは言ってもこの元が塗り薬である以上塗り薬として混ぜ合わせるしかないと思うんですけど。」

ストロはガドラスの言う塗り薬だからだめだとの発言を理解しているが、過去の実績から元の薬の使用方法を変えると大幅に効能が落ちたり副作用が出ることから塗り薬で進むしかないと考え抜いていた。


「いえ、もしかしたら。これは元の薬をこっちの塗り薬にしてますけど今まででいちばん良かった薬は飲み薬との配合でしたよね?それであればそっちの飲み薬を元の薬として火傷薬を混ぜ合わせるものとすれば飲み薬で効果が出せるのでは?」

クロノは今まで試していなかったアプローチが必要だと思い元となる薬と混ぜ合わせる薬を逆にしてみる提案をする。


「なるほどな、それは試す価値はあるかも。でも、その話でいくなら前に火傷薬が強すぎて特に効果がなかった薬を元にする方がいいかも。火傷薬の効果が薄まることは意味無いわけだしな。」

ストロは以前に試してほとんど効果が感じられなかった薬を持ってきて混ぜ合わせる準備を整える。


「ここまでこれといって成果が上がらなかったんだ。これくらい挑戦することはいいと思う。」

ガドラスも準備を手伝いながら今回の実験が上手くいくことを願う。


「それでは混ぜ合わせますよ。」

1つ1つの工程を丁寧に行い、薬の混ぜ合わせる分量をきちんと計測し新たな薬が混ぜ合わさった。


「さて、この薬の効果がどれくらいあるか怪我してる生徒に試して貰うとするか。」

ガドラスは出来上がった薬を慎重に運びながら医務室へと向かう。

その後をクロノとストロもついて行こうとした時にクロノは声を掛けられた。


「クロノ、こっちの用事が終わったから来たんだけどわざわざ部屋じゃなくて外で話するって何かあるのかな?」

パラはクロノに事前に声をかけられていたようで用事が終わって手が空いたことでクロノを呼びに来たようだった。


「すみませんストロさん、薬の方はお任せします。パラさんこっちです。」

クロノはストロに謝りをいれパラとどこかへ移動していく。

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