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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院1年生編
156/571

学院と迷宮 2対2

いつもの特訓の風景。

今日はキールも含めて2体2の戦いを行っている。


「アイスさん、いい攻撃だがその攻撃では隙が大きくなってしまうよ。」

アイスの大振りを確実に受け止めキールの背後にいるテスタがアイスの足元を狙う。


「そうはさせません。」

ノアオはアイスの前に出てきて足元を狙うその攻撃を防ぐ。

更に後方へ離れていくキールに攻撃を仕掛けるため近づいていく。

キールに狙いを定めたノアオに対して背後から攻める姿を見せる。


「今度はこちらの番だ。」

その動きを予測していたのか背を向けたテスタに向かって横に薙ぎ払うアイス。


「それは読んでました。」

背後からの攻撃を見ずに剣で受け止めるテスタ。

アイスの重い一撃を受け切るのは難しいのでその勢いを自分が回転するための勢いに変える。

回転の威力が加わったテスタの一撃がノアオの首元を狙う。

アイスの攻撃を回転の勢いに変換したことで想定より早い攻撃がノアオに届きそうな形になり咄嗟に体を屈ませて攻撃を躱すノアオ。


「隙あり。この勝負貰った!」

咄嗟の動きだったからか躱すだけで精一杯だったノアオはキールの攻撃が届く位置まで近づいてしまっていた。

屈んでいる隙だらけのノアオに向かって全力で上から剣を振り下ろすキール。


「まだです!」

このままではどうしようもないこの状況でノアオは地面を全力で蹴りキールの目の前に飛んでいく。

キールの振り下ろされる手がノアオの背中にダメージを与えるが剣で切られた訳では無いので致命傷とはならなかった。

キールはそのまま剣を振り下ろしトドメとしようとするも目の前のノアオの動きに翻弄される。

ノアオはキールの目の前で前宙のように一回転をする。

そのおかげでノアオは地面に仰向けの形になりキールの剣が遠くなる。

更には先程のテスタのように回転の勢いを利用し剣をキールの喉元へ投げるノアオ。

タッチの差ではあったがノアオの剣がキールの首に届くのが早かったのでキールは致命傷となりその場に倒れる。

ノアオもキールの振り下ろされる剣を避けきれなかったが致命傷を与えたことで勢いが若干弱まり頭を切られまいと首を右に傾けた為左肩の一部を切られる事となったが致命傷は避けることが出来た。


「少し耐えてくれればすぐにそっちに行きます!」

生き残ったノアオはアイスに声をかける。

テスタは攻撃を躱された時点で狙いをアイスに変えており既に左腕は切られて片腕の状態のアイスがいた。


「満身創痍のノアオならやれる!このまま倒させて貰います、アイスさん!」

ノアオが攻めて来る前にアイスにとどめを刺そうと全力で攻めるテスタ。


「いや、これで終わりだ。」

アイスはテスタの攻撃を避けることなく致命傷を受けるがアイスはこのままではテスタ相手にどうすることもできないと悟り残った右腕で自分の背中から自分の体ごと突き刺し、テスタに一撃を届かせる。


「さすがにこれは…想定できませんでした…」

その一撃はテスタの心臓に届き致命傷となった。

アイスもテスタと自分の一撃で致命傷となったがノアオは残っていた為、修練場はノアオとアイスを勝者と表示していた。

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