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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院1年生編
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学院と迷宮 立ち去った脅威と捜索の続き

「このまま戦ってもいいのですけど、不要な争いは避けるべきですね。またお会いしましょう。」

そのまま戦いが続くかと思われたが急に戦いを辞め黒い風を纏って姿を消していくカリス。

4人はその姿を目で追うことしか出来ずその場に立ち尽くしたままだった。


「なんだったの?今のは…」

少し沈黙が続いていたがアルナが疑問を呟いた。


「はっきりとした狙いも分かりませんし、そもそもどうやってこの迷宮に潜り込んだのか分かりませんね。」

確実にカリスの気配が消えたことを感じ取ったクロノは警戒をといた。


「しかし、さっきの話の内容としてはメルバさんとストラさんのことだと思う。そして連絡が取れないから自らが動くことにしたとなると狙いは…」

クロノはさっきカリスが言っていた事を思い出し狙いであろうテスタの方を見る。


「勇者を倒すこと…なんだろうな。今の所可能性が高いのが俺…」

先程の戦いで何も出来ていなかった事を思い出し自らの手を見ながら呟くテスタ。


「とりあえず、嫌な気配がなくなって迷宮内に込められた魔力も落ち着いたから新人さんたちを引き続き探しに行こう。」

クロノは土の魔法で迷宮内の魔力を感じ取りいつもと同じ魔力に戻ったことを感じ取り冒険者の捜索の再開を申し出る。


「そうだな、この階にいる可能性が高いはずだしさっさと見つけて戻ろう。今の魔族の話を場長にしなければならないし。」

クロノの提案にのり捜索を続けることに賛成するノアオ。


「クロノ、この階の探知はどう?」

アルナはすぐに探知を始めたクロノに声をかける。


「すぐ左の部屋に3人ほどの人間の存在がありますね。倒れているのか寝ているのか分かりませんけど。」

人の探知ができた方を指さすクロノ。

その方向に向かってすぐに動き出すノアオとテスタ。

通路を抜けて部屋に出た2人は辺りを見回し、床に倒れている男女のパーティを見つけた。


「おい、大丈夫か?」

すぐに駆け寄りノアオは男性の1人に声をかける。

もう1人の男性にはテスタが同じように声をかける。

後から来たアルナは倒れている女性に声をかけ、クロノは何が起きてもいいように辺りの警戒をしている。


「う、うん…」

ノアオに声をかけられた男性が目を覚ましたようで寝起きの声を出す。


「こ、ここは?確か迷宮にいたはず…」

まだ寝ぼけているのか状況が把握出来ていないようで辺りを見回し目の前のノアオの顔をまじまじと見つめる。


「あ、貴方はノアオさん!?どうしてここに?」

目の前にいるのがノアオだと把握出来たその男性は状況を把握出来ておらず驚きを隠せないでいた。


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