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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院1年生編
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騎士学院2 テスタの想定

「今日もなかなかいい修練になったよ。」

相変わらずテスタには勝ててないアイスだったが着実に実力を付けていることを実感しているようで練習に付き合ってくれているテスタに感謝をする。


「これくらいは全然構いませんよ。それよりそろそろ抜かされそうで怖いです。」

テスタもアイスが強くなってきていることを実感しているようで油断出来ないと気を引きしめる。


「2人ともお疲れ様です。」

修練終わりの2人に冷たい水とタオルを渡すノアオ。

この風景は恒例のものとなっていた。


「ありがとうノアオ君。そろそろノアオ君も修練に参加しても良いのではないか?」

タオルで首元の汗を拭きながらアイスがノアオにたずねる。


「いえいえ、俺はまだまだですよ。まだまだ2人の相手にならないですから。」

首を振りながらまだ参加出来ないと言うノアオ。


「…」

そんなノアオの様子をじっと見つめるテスタ。


「テスタ?何か顔についてる?」

じっと見てくるテスタを不思議がるノアオ。


「ノアオ、この後少し付き合ってもらえるか?」

テスタが神妙な面持ちで聞いてくる。


「俺は大丈夫だけど、アイスさんは?」

ノアオは問題ないといい、アイスの都合を確認する。


「私はこの後少し勉学の時間を他の人と取っているから付き合えないな。」

アイスは少し寂しそうに答えた。


「じゃあ1回何をしててもいいから30分後にここに再集合で。」

テスタは何か用事があるみたいで少ししたら集まり直すことを提案する。


「分かった、じゃあ30分後に。」

その言葉にノアオは一旦修練場を離れる。


「さて、あの人に声をかけるか。」

テスタも誰かを探すようで修練場を離れた。


「私も行くか。」

少し寂しがりながらアイスも修練場を後にする。

予定時刻の30分が経ちノアオが戻ってくるとそこには知っている顔がいた。


「フリッツさん?どうしたんですか?」

試験の時に戦って以来だったフリッツがテスタと一緒にいることに驚くノアオ。


「すまない、かなりの確信があったみたいで隠し通せなかった。」

ノアオの姿を見たフリッツはいきなり謝ってきた。

その感じから恐らくテスタにばれたことを察したノアオは仕方ないといった顔をする。


「色々と怪しいと思う点はあったんだ、それでも確証は持てなかったからフリッツさんにカマをかけてみたんだけどまさか本当にノアオが今年の優秀生だったなんてね。」

未だに半信半疑と言った感じで話すテスタ。


「知ってる人は知ってますし仕方ないですね。テスタ、俺が今年の優秀生の1人だよ。」

諦めたように素直に認めるノアオ。


「それを証明して欲しいんだ、今から俺と全力で戦ってくれ。」

優秀生としての実力が見たいと言うテスタ。


「良いよ、ただし全力は出せないからそれなりにやらせて貰うね。」

戦いに望むべく修練場の舞台へ上がるノアオ。

その後を追ってテスタも修練場に上がった。

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