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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院1年生編
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魔法学院2 研究会での日々

「あー、また失敗だ。」

新しい魔法薬を作ろうと実験をしているがまた失敗に終わったようで落ち込むストロ。


「仕方ないわよ、また頑張りましょう。」

優しく声をかけるストロと同学年のオレンジラインの入った制服を着ている女生徒のタミア。


「でもタミア、これで3回連続の失敗だよ。今回の薬は前回の疲労回復と魔力回復の効能を更に向上させるものだから0から作ってる訳では無いしここまで全く進展が無いと落ち込むよ。」

全くと言っててほどの進捗が見えないことに机に突っ伏して落ち込む様子をみせるストロ。


「こんを詰めすぎだと思うのでお茶持ってきましたよ。少し休憩しましょう。」

アルナが4人分のお茶を机に置く。


「ありがとうアルナさん。うーん、今日のお茶も素晴らしいね。アルナさんがうちの研究会に入ってくれて良かったよ。」

お茶の香りをしっかり楽しみながらアルナに感謝を述べるストロ。


「いえ、一応ほかのところと兼務ですしもう一個の方がメインにはさせてもらってますからあまりこちらには顔を出せないと思いますが。」

褒められた事に謙遜するアルナ。


「クロノ君もそんなに睨んでもどうにもならない訳だからアルナさんのお茶を飲んで休みましょう。」

タミアは先程の実験の失敗作をじっくり眺めているクロノに声をかけた。


「…はい、アルナさんいただきます。」

声をかけてお茶を飲むものの目線は変わらず失敗作を見つめていた。


「クロノ君、何かわかったことあるかな?」

ストロがお茶を味わいながらクロノにたずねる。


「うーん、1つ目と2つ目の魔法薬草の抽出精度を同じにしてましたけど観察した感じ2つ目の薬が強く効いているみたいなので2つ目の薬の抽出精度を下げて見るのが良いかもですね。あ、美味しい。」

じっくり観察してわかったことを告げるクロノ。

口に含んだお茶が美味しかったようで素直な感想が口から出てきた事にアルナが若干照れた様子を見せたがクロノは気がついていなかった。


「なるほどね、では休憩が終わったら抽出精度を下げてやってみようか。」

少し冷めてきても香りが楽しめるお茶をしっかり味わいながらストロが次の工程を話す。


「じゃあ私は先に材料の準備をしてくるわね。」

タミアは立ち上がり薬草を用意する。


「私も手伝います。」

アルナもタミアの手伝いをしようと傍に駆け寄る。


「ありがとうアルナさん、その薬草取ってもらっていいかしら。」

アルナの気遣いに感謝するタミア。

そんな女性陣2人に感謝をしながら次の工程について話し合うストロとクロノ。

その後更に2回失敗を繰り返したが少し遅くなりながらも実験を続けた事で思っていた効果の出た魔法薬を完成させることができ、魔法薬学研究会には歓喜の声が響いた。

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