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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院1年生編
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魔法学院 回復薬

ストロは摘んだ草をすり鉢に入れ棒でゴリゴリと削る。

そこになにかの水を加えた後に魔法を唱える。

その魔法は少しの間輝きを見せ、その光が収まったかと思うと草と水が混ざりあったようでなにかの薬に変わっていたようだった。


「これは回復薬の1つで飲んでもいいけど苦いもので、怪我した箇所に塗ることでも効果を発揮できるものだよ。」

自信満々に今作った薬をクロノとアルナに見せて来るストロ。

魔法で少し消耗していたようで若干の汗をかいていた。


「これが回復薬ですか。少し飲んでみてもいいですか?」

クロノはストロに服薬してもいいかの確認をする。


「もちろんいいよ。たださっきも言った通り苦いから気をつけてね。」

すり鉢の中の回復薬をコップに移し替えてクロノに渡すストロ。


「いただきます。」

1口飲んで見たが先程のお茶よりは苦くなく飲み込んでみる。

すぐに効果が現れているようで怪我はしていないものの若干の疲労が癒された感じがあった。


「これは凄いですね。本当にちゃんとした回復薬だ。この研究会は自分たちで薬草から育てて自分たちで魔法薬を作る研究会ということなんですね。」

回復薬の効果を感じたクロノはこの研究会のやりたいことを感じ取りその活動に感動する。


「私も飲んで見ていいですか?」

「どうぞ。」

アルナはクロノの反応を見て自分も回復薬を飲んでみたいといい、ストロは同じようにコップに移してアルナに渡す。


「いただきます。」

アルナも若干の苦味を感じながらも回復薬の効果を実感する。

実は昨日少し腕を擦りむいていたのだが袖をまくってその箇所を確認すると何事も無かったかのように傷が消えていた。


「すごい!学生でここまでの事ができるなんて先輩方は優秀なんですね。」

その効果を味わったアルナも研究会の学生について褒める。


「そこまで褒めて貰えるとはとても嬉しいものだね。」

素直に照れた様な反応を見せるストロ。

その後ろで3人の様子を優しく見守るガドラスがいた。


「今日は色々見させていただきありがとうございました。ほかの研究会も見学する予定ですけどこの研究会に心惹かれている部分もあります。」

研究会の案内が終わり部屋から出る前にアルナは今日の感想を述べる。


「僕もこの研究会は素晴らしいと思います。時間あればまた見学させてください。」

クロノもアルナと同じようにいい感想を述べる。


「いつでも待ってるから声をかけてね。」

「今度はもっと美味しいお茶を出すよ。」

ストロは2人に優しく声をかけ、ガドラスはまた違うお茶を出してくれると言って2人を見送る。

今日の研究会の見学はクロノとアルナにとってとても良いものになったようで2人が寮に戻るために別れるまで研究会の話をずっと続けていた。


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