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裏ボス始めました~転生したら化け物だったので、異世界人を使って勇者と魔王を育てる育成ゲームを始めます~  作者: まんじ(榊与一)
2章 まおう少女育成計画

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9話 決勝戦開始

「大丈夫かい?ラミアル」


控室のベンチに座っていると、グゥベェが私の顔を覗き込んで優しく声をかけてくれる。

決勝戦へと挑む、私の緊張を心配してくれているのだろう。


「心配してくれてありがとう。でも、大丈夫よ」


決勝戦の相手はかなりの強敵だ。

準決勝までの試合ぶりを見る限り、その強さは他の出場者から頭2つ3つ抜けていた。


だが私には生命砕き(ライフクラッシュ)がある。

寿命は縮んでしまうが、無理さえすれば幾らでも魔獣を召喚する事が出来た。

この条件下で私の負けは決してない。


そう、寿命さえ惜しまなければ……


純血種は他の魔族より寿命はかなり長い。

とは言え、永遠では無いのだ。

これから先も長く使って行く事を考えたら、ある程度セーブしていかないといけないだろう。


「きついと思ったら、いつでも僕を呼んでくれていいんだよ」


「うん、ありがとう」


そうは言ってくれるが、出来ればグゥベェの力は使わずに勝利を収めかった。

彼がその強力な力を振るえば、ドラゴンである事が露見する可能性が出てくるからだ。

出来る限りそれは避けたい。


――亡くなった父の事を思い出す。


それは誤解から生まれた悲劇。

あの時の――父の時の様な苦い思いはもうしたくなかった。

だから私はグウベェがドラゴンである事を、これからも伏せていくつもりだ。


「でも私一人で勝って見せるから、グゥベェはセコンドをお願いね」


グウベェにはセコンドとして私の傍に付いて貰っている。

試合のルール上、事前に呼び出している彼を参加させる事は出来ない。

これは彼を戦わせないという私の覚悟の表れだ。


「分かったよ。頑張って」


とはいえ、試合場で再召喚さえしてしまえばその限りではなかったりする。

だからその気になれば彼を戦わせる事も可能ではあった。


――保険ありきの覚悟。


我ながら情けない事この上なしだとは思う。

でもこの試合だけは、絶対に負ける訳には行かない。


父の後を継ぐのは私だ。

誰にもその席を譲る訳にはいかない。

必ず勝って見せる。


どんな手段を使ってでも……


「これより決勝戦を開始いたします!選手入場!」


アナウンスが流れる。

さあ、決勝戦の開始だ。

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異世界転生帰りの勇者、自分がいじめられていた事を思い出す~何で次から次へとこんなにトラブルが起こるんだ?取り敢えず二度と手出ししてこない様に制圧していくけども~ 異世界から帰って来た主人公が、ふざけた奴らを力で無双制圧して行く話になります。 ハーレム学園に勇者として召喚されたけど、Eランク判定で見事にボッチです~なんか色々絡まれるけど、揉め事は全てバイオレンスで解決~ 異世界召喚されEランク判定の外れ認定された主人公は、実は神様からチート能力を貰った超人だった。ハズレ野郎としてボッチで学園生活を送る主人公が、ムカつく奴らを鉄拳制裁して行く物語になります。
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