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S警察署 刑事課 1

 女刑事は勝手の分からない警察署でさんざん迷ってしまった。

 ようやく辿り着いた刑事課の開きっぱなしになっているドアを軽くノックすると、奥にいる白髪の男が顔を上げた。

「はい。どちらさん?」

「O警察科捜研の者です。橋本警部補はいらっしゃいますか?」

「ああ彼女、ちょっと前に出て行ったな。何か急ぎの用? 呼び戻すけど」

「いえ。急ぎではないですけど。困ったなあ」パンツスーツにパンプスを履いたキャリアウーマン風の女刑事は、対処を考えて髪を指に巻き始めた。「彼女に手渡ししたい荷物があるんですけど」女刑事は右手に持つビニール袋に入った携帯電話を持ち上げた。

「はあ。ここが彼女の席だけど、座って待てば?」白髪の男は、自分の目の前にある机を指さした。

「弱ったな。私もちょっと急いでいるんですよね」

「じゃあ、彼女の机に鍵付きの引き出しがあるから、そこに入れておけば? スペアキーを持ってるのは私だけだから、秘密は守るよ。あとはメモでも残していけばいい」

 女刑事はやや迷った。絶対男性に見られないようにと注文を受けていた携帯電話の解析だが、この男は信用できそうな相手に見えた。「じゃあ、お願いできますか?」

「ああ」

 男がスペアキーを使って橋本の机の引き出しを開けると、女刑事は松村美々の携帯電話を入れた。机の片隅にあるメモ用紙を一枚破りメッセージを残すと、男に礼を言ってその場を後にした。


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